“欧州最強”ドイツ銀行、破綻寸前&リストラの裏で「葬られる3つの闇」がヤバい! 赤字は意図的、世界恐慌より怖い“真実”!

 2019年7月8日、それまで経営破たんリスクが取りざたされていたドイツ銀行が不可解な形でリストラを実行した。膨大な赤字を生んでいた投資銀行部門から撤退するという。これによって欧州最強と呼ばれた名門銀行は経営破たんを回避し、銀行業務に専念できると発表されている。

 リーマン・ショックの欧州版と呼ばれた金融危機は今回の決断で回避されるだろう。しかしこの発表の陰に不審なことが3つある。

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画像は「Getty Images」より引用


1.赤字は意図的につくられた?

 ひとつは投資銀行部門の赤字にまつわる闇である。メディアではあたかも投資がうまくいっていなかった部門を閉鎖するだけと報道されているが、関係者は「この赤字は意図的につくられてきた損失ではないか」と噂している。その根拠はドイツ銀行の投資銀行部門が世界的なマネーロンダリングにかかわってきたからである。

 断片的だがいくつもの証拠がある。

●たとえばドイツ銀行が金融当局に支払ってきた巨額の和解金だ。2015年、2016年の2年間で合計97億ドル(約1兆円)を金融商品の不正販売のペナルティとして支払っているのだが、これは世界の金融機関全体が支払っているマネーロンダリング抵触のペナルティの2割に届く数字だ。和解金の規模がドイツ銀行だけ突出しているのである。当然、金融当局と和解したその裏に、和解の結果公表されていない具体的な取引が存在するわけだ。

●おそらく関係しているのではないかといわれるのが、欧州の複数の金融機関がロシアを顧客に1600億ユーロ(約19兆円)規模のマネーロンダリングに関わった事件だ。この事件の中心的な役割を果たしたのはデンマークのダンスケ銀行だが、ドイツ銀行はこの資金洗浄疑惑に関与した疑いでアメリカとドイツ、2箇所の金融規制当局の調査を受けていることが判明している。

●さらに香港を拠点とするアジア部門ではマレーシアの政府系ファンド「1MDB」の汚職とマネーロンダリングに関わってきたことも挙げられる。

●また北朝鮮との取引もアメリカ検察当局に口座が差し押さえられるまで続いていたことが判明している。

 これらの事実解明を進めるには投資銀行部門のトップ、幹部社員、直接関わった従業員たちの証言や協力が必要なのだが、それを一斉に解雇するというのが今回のニュースである。事実を闇に葬るには都合のよい決断である。

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