「寿命を500歳まで延ばす方法」米研究所が発見! 2つの細胞経路を改変するだけ、究極のアンチエイジングか!

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画像は「getty images」より

 早稲田大学の創設者である大隈重信は「人生125歳説」を提唱したことで知られるが、人間の寿命はそれを遥かに超えて延びていくかもしれない。

 科学ニュース「Phys.org」(1月9日付)によると、米・MDI生物学研究所(MDI Biological Laboratory)、バック老化研究所(Buck Institute for Research on Aging)、中国・南京大学の共同研究で、人間の寿命を500歳まで延ばす方法が発見されたという。

 研究者らは、人間のDNAとの共通点が多い線虫の1種であるカエノラブディティス・エレガンスの老化に関係する細胞経路2つに手を加える実験を行い、その結果を科学ジャーナル「Cell Reports」に公表した。

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画像は「Big Think」より

 寿命制御経路であるインスリンシグナル伝達経路(IIS)とTOR経路は、進化の過程で保存され、現在の人類にも存在するものである。これらに遺伝子的な改変を加えることで、インスリンシグナル伝達経路では寿命が100%、TOR経路では30%延びることが知られていた。そこで研究者らは両者を同時に改変することで合計して130%寿命が延びると予想したところ、期待を大きく裏切る結果になった。なんと500%も寿命が延びたというのだ。人間に当てはめると400~500歳まで寿命が延びたことに等しい。

 研究者によると、カエノラブディティス・エレガンスの寿命に関する細胞経路は以前から知られているが、それらの経路がどのように相互作用しているかは明らかになっていないという。論文の筆頭執筆者であるジャロッド・A・ロリンズ博士は、細胞経路の相互作用は単純な足し算ではないと指摘している。

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ロリンズ博士。画像は「Phys.org」より

「その相乗効果は非常に大胆です。1足す1が2になるのではなく、1足す1が5になってしまうのです。最も効果的なアンチエイジング治療を生み出すだめには、個々の細胞経路を見るのではなく、寿命ネットワーク全体を調べなければなりません」(ロリンズ博士)

 人並外れた長寿を健康体のまま維持している人が持つ特殊な遺伝子を特定する試みがあるが、まだ成功していない。それは、長寿は1つの遺伝子の活躍で実現するのではなく、複数の要素の相乗効果によって創発されているからだという。

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