イヌやネコには「エピソード記憶」があり、過去の出来事を思い出していた! 最新研究で判明

 イヌやネコは過去の出来事を思い出すことができるのか? 

 飼い主たちの「できるよ!」という声が聞こえてきそうだが、学術研究の場では未だ結論は出ておらず、研究者らによって活発な議論が行われている。そして最近、デンマークの研究者らが新たな論文を発表し、イヌやネコも過去の出来事を覚えており、思い出すことができると報告した。英「Daily Mail」(2月25日付)が報じた。

Cats and dogs can remember events that happened years ago and respond to memory prompts just like humans (Daily Mail)

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画像は「Getty Images」より引用


 場所や時間、感情などの情報を伴って長期間保持される記憶を「エピソード記憶」と呼ぶ。いわゆる“思い出”であるが、このような記憶能力を人間以外の生物にあるのかどうかは長い間研究者たちの興味の対象となってきた。かつては人間特有のものだと考えられていたが、マウスや鳥、霊長類などの実験によってこの主張に多くの疑問符が付けられている。

 では、イヌやネコのような、人間にとって身近な動物たちもエピソード記憶を持つのだろうか? デンマークのオーフス大学で記憶について研究するエイミー・ルイス氏らは、イヌやネコの飼い主に聞き取りを行い、その記憶能力について検討した。

 この研究は、特定の時間や場所に関連づけられた「意味記憶」を排除できるよう設計された。意味記憶は何度も同じ経験を繰り返すことで定着した記憶で、例えば歩き方や飼い主の顔などだ。一方で、「いつ、どこで、どんなことをした」というのがエピソード記憶に当たる。参加者に求められたペットたちのエピソード記憶の例としては、「子犬の頃にフェンスの穴を通って隣の家に行き餌をもらったことがある犬が、飼い主の不在で空腹になって餌をもらいに隣家に行こうとしたが、フェンスの穴に引っかかってしまった」といったような内容である。