縄文タトゥーがビームスとコラボ! 服飾も登場…日本から世界に発信する「モダン・プリミティブズ」実践始動!
――これからのさらなる展開も楽しみですね! とにかく、「モダン・プリミティブズ」という言葉の響きが新鮮でした。正直、縄文タトゥーを知るまで、その言葉を全く知りませんでした!
ケロッピー「90年代にタトゥーやピアスが世界的に流行するきっかけとなった象徴的なキーワードで、縄文タトゥーを通じて、やっと日本でもモダン・プリミティブズという言葉がわかってもらえるようになったと思います。身体を改造する行為は、人類の太古からあるカルチャーだってことなんです」
――私もやっとわかりました!
ケロッピー「もうひとつ、縄文タトゥーを通じてわかって欲しいことは、縄文時代と人類史を接続したいということなんです。一般に、縄文時代というと、日本独自のものみたいに思うかもしれないけど、原始的なタトゥー技法や文様のデザインを総合的に推察していくと、東南アジアや中国大陸、シベリアとも繋がるものがあるんです。もちろん、1万年以上に渡る縄文時代の歴史、土器や土偶の造形力においては、世界的に見ても突出しています。それでも、縄文文化がユーラシア大陸のあらゆる文様を継承しつつ高度に発達させてきた部分もあると思っているので、古代のタトゥーのなかにあって、縄文タトゥーはかなりレベルが高いものだったと予想しています」
――話のスケールが大きくていいですね。縄文タトゥーはアートプロジェクトとして、個人の思い入れだったりメッセージ性だったりからは離れて、もっと大きな歴史や文化と接続しようとしている点がかっこいいんですよ!
ケロッピー「もちろん、現代におけるタトゥーは個人の表現であって、お客さんの要望があって、それを前提にしてタトゥーアーティストが一点モノのカスタムワークのタトゥー作品を仕上げているわけだけど。僕らが推進する『縄文族 JOMON TRIBE』では、そこから一歩進んで、タトゥーをカルチャーとして認識した上で、自分の身体を使って、もっと大きな文脈に乗っかっていこうみたいな提案でもあるんです」
――縄文には神秘的な力がありますよね。女性にも似合うんだろうなって。
ケロッピー「そうですね。写真作品に仕上げるときも、ジェンダーを意識させないようにしています。もちろん、僕らは土器の文様もモチーフにしているわけだけど、土偶だけじゃなく、土器自体も女性の身体を象徴していたんじゃないかと言われているしね」
――興味が尽きないですね!
ケロッピー「ところで、本の出版を記念して、3月1日から新宿のビームスジャパン4階で展覧会を予定しています。JOMON TRIBE の服飾シリーズも初登場になりますよ」
――おおっ! 素晴らしい! 私もまずはウェアから縄文族の仲間に入りたいですよ!
ケロッピー「はーい! 大歓迎です!」
(つづく)
【新刊情報】
大島托(縄文タトゥー作品)
国書刊行会 2020年3月19日発売
本体価格2400円(定価2640円)
漆黒でオーバーオールな古代の和彫が近現代の鎖を断ち切り日本を日本に戻す。
菊地成孔氏(音楽家・文筆家)推薦!!
土器や土偶に描かれた線、円、点、螺旋といった我々を魅了する幾何学的な文様。これらがもしも太古の人体に刻まれていたとしたら――。世界中に残る痕跡をたどり、太古に失われたタトゥーを現代人に彫り込み「モダン・プリミティブズ」へと身体のアップデートを目指す壮大な試み。
【展覧会情報】
大島托 x ケロッピー前田「縄文族 JOMON TRIBE」(展覧会)
3月1日(日)~3月11日(木) @新宿ビームスジャパン 4F (東京都新宿区新宿3-32-6)
開場時間:11:00-20:00 地図はこちら!
TBS系『クレイジージャーニー』でお馴染みのケロッピー前田がタトゥーアーティスト大島托と太古の謎に挑む!縄文の文様を現代人の身体に彫りこむことで蘇生して未来に伝える壮大なアートプロジェクト。日本から発信する新たなカルチャームーブメントを目撃せよ!
書籍は展示会場にて3/7から先行販売します。
※新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、トークイベントは中止とさせていただきました。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊縄文タトゥーがビームスとコラボ! 服飾も登場…日本から世界に発信する「モダン・プリミティブズ」実践始動!のページです。ケロッピー前田、縄文タトゥー、縄文族 JOMON TRIBE、モダン・プリミティブズ、ビームスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで