縄文時代にタトゥーはあったか ― 返答を探るアートプロジェクト「縄文族 JOMON TRIBE」が激アツ!“文様”の正体とは!?
フックを貫通して吊り下げる「ボディサスペンション」、マイクロチップやマグネット、電子機器などを身体に埋め込む「ボディハッキング」、あるコンセプトに基づいて全身改造を行ってドンデモない外観を手に入れる「コンセプトトランスフォーメーション」など、驚異の身体改造の世界を紹介し続けるケロッピー前田。そんな彼が日本国内でいま最も力を入れているアートプロジェクトが、縄文時代のタトゥーを現代に復興する「縄文族 JOMON TRIBE」だ。さて、今度はどんなカルチャーの現場を見せてくれるのだろうか?
(聞き手=角由紀子)
※ケロッピー前田 過去のインタビュー
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――縄文タトゥー、格好いいですね!
ケロッピー「ありがとうございます! 5年前からタトゥーアーティストの大島托とコラボレーションして推進するアートプロジェクトです。いま、ちょうど展覧会を開催中(阿佐ヶ谷TAVギャラリー、12月1日まで)です。早く観に来てくださいよ」
――もちろんです。これ、モデルさんたちって、どういう思いでこんなことに……
ケロッピー「ここで誤解しないで欲しいのは、これはアートプロジェクトなんです。『縄文時代のタトゥーを現代人の身体に彫る』というコンセプトが最初にあって、それに賛同したモデルさんが身体を提供してくれています。ですから、それぞれのモデルさんの個人的な思いよりも、数千年あるいは一万年というスケールの時を超え、縄文時代の文様に命を吹き込み、未来へと伝えていこうというプロジェクトの成果なんです」
――そういう壮大なスケール感が、日本の一般的なタトゥーのイメージを覆すような新鮮な印象というか、日本の歴史の古層に眠っていたものを呼び覚ますような普遍性を感じさせます。
ケロッピー「そう言ってもらえると嬉しいですね。とにかく、5千年前とか、1万年前とかに作られた土器や土偶は現代の視点から見ても非常に素晴らしい。そのように時を超えて伝えられた文様をタトゥーとして現代人に蘇生することから、その文様に秘められた意味や役割をもっと体感的に理解したり、受け入れたりできるようにしたいと思っています。まずは、最初の作品シリーズを見てください。2016年、阿佐ヶ谷のTAVギャラリーにて発表しました。これは僕らが土器のポーズと呼んでいるものです」
――これって、本当に土器みたいに見えますね! もはや人間ではないみたい!
ケロッピー「縄文時代にタトゥーがあったのかについて、たとえば、1969年に考古学者の高山純が『縄文人の入墨』という本を著して、縄文時代の土偶にみられる文様はタトゥーではないかと主張しています。僕らは土偶だけでなく、縄文土器の文様もタトゥーとして人間の身体に彫られていたんじゃないかと考えています。土器のポーズはそれをわかりやすく見せています」
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