米デモきっかけにハッカー集団「アノニマス」が勢力拡大! ミネアポリス市警に宣戦布告、ハッキング攻撃連発も… 彼らは“どちら側“なのか?
しかし、セキュリティー専門家のトロイ・ハント氏によれば、警察のサーバーがハッキングされたという証拠はなく、過去の情報漏えいで収集された機密データを編纂し直したものであるとの見方を示している。
また、マイナーな国連機関のウェブサイトのページが、フロイド氏を追悼するデザインに変更され、匿名のロゴと共に「安らかに眠れ、ジョージ・フロイド」というメッセージが記されている。さらには未確認情報ながらアノニマスがシカゴ市警の警察無線をジャックしてヒップホップなど楽曲を流したともいわれている。
まだそれほど辛辣な攻撃はないように思えるが、今後まだ攻撃が続くのかどうかは予断を許さない。そして何よりアノニマスがどこに向かうのか不気味であることは間違いない。
■「ミネアポリスの警官によって殺された市民は193人」
アノニマスの活動には統一的な“指針”などの方向性は特にないといわれているが、過去にも人種差別に問題に介入したことがある。
2014年8月9日、米ミズーリ州ファーガソンにおいて、18歳の黒人青年、マイケル・ブラウンさんが白人警察官によって射殺された事件である「マイケル・ブラウン射殺事件」で、この時も各地で抗議デモが沸き起こったのだが、アノニマスはもしもデモ参加者の身に危険が及ぶようなことがあれば、同市を攻撃すると事前通告している。そしてその後実際に市のウェブサイトを無効にして通信を妨害するとともに、市警本部長を攻撃のターゲットにしたのだ。
またその年には、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」(KKK)に“宣戦布告”し、KKKのメンバー約1000人の個人情報をオンラインで公表している。
しかし、だからといってアノニマスはマイノリティ側を常に擁護しているわけではなく、“反白人”の色彩が濃くなった「Black Lives Matter」運動のウェブサイトへの攻撃も行っている。
英メディア「BBC」のニューヨーク特派員であるニック・ブライアント氏は、ジョージ・フロイドさんの死は、1968年のマーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺以来、最も広範囲にわって人種的な動揺と社会不安をもたらした事件であると言及している。
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2024.10.02 20:00心霊米デモきっかけにハッカー集団「アノニマス」が勢力拡大! ミネアポリス市警に宣戦布告、ハッキング攻撃連発も… 彼らは“どちら側“なのか?のページです。仲田しんじ、差別、ハッカー、アノニマス、サイバー攻撃、ハクティビスト、ミネアポリス、暴行死事件、抗議デモなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで