「新世界秩序NWOの支配の方法」植民地時代から不変だったことを証明してみた!

 これでうまく行きそうに思えるが、実はそうでもない。国民が働かなければ搾取が成立しない。植民地経営にとってはこの悩みはブラジルで顕著だった。当時のネイティブなブラジル人は働くという文化を持っていなかった。そこで編み出されたのがアフリカからの奴隷貿易である。働く意思を持っている人々を強制移住させて搾取する対象を創り出すのだ。これが第四段階。

 そして、もうひとつ発生した問題は三角貿易に必要な何かを「現地人に買わせること」だった。問題が起きたのは中国で、その当時の中国はそもそも豊かな国だったので現地のひとびとはイギリスから何も買うものがなかったのだ。しかしそれではイギリスは貿易で儲けることができない。

 そこでイギリスが目をつけたのは「いらないものを買わせて中毒にさせる」方法だった。具体的にはアヘンである。現地の中国人たちは本来いらないアヘンを買わされ、中毒になって、最後はアヘン戦争を経て支配されることになった。これが第五段階で、ここまでくると世界経済支配が完成するという。

画像は「Getty Images」より引用

「そんなのは植民地時代の過去のやり方じゃないか?」

 というかもしれないが、実はそうではない。

 現代の新世界秩序にとっては、世界全体がいまや植民地なのだ。先進国含め世界全体の労働者が搾取の対象である。

 大規模小売店や大規模飲食店チェーン、ウーバーイーツのような完成されたビジネスモデルを導入して、低賃金で労働者を働かせることで搾取をしている。それらのチェーンは大資本によって支配され、利益は富裕層に吸い上げられる状況になっている。東インド会社の第一段階、第二段階とまったく状況が変わっていないことがわかる。

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