思春期の少年少女が全裸で海に飛び込んで…！ 大人を“大興奮”させた冬至の伝統行事、知られざる実態を取材＝東日本

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　例年、冬至を過ぎて、冬が本格化した頃から繁忙期に入るという当地の漁師たち。その豊漁を祈願する形で行われるのが村祭りというわけだが、そのメインイベントとなっているのが、思春期の少年少女たちが“全裸”で参加するという遠泳。彼らは一糸まとわぬ姿で真冬の海へと入っていき、外海とのほぼ境界に位置する沖の岩礁と浜とを往復するという。通常であればこのようなイベントは虐待以外の何物でもないが、当の少年少女たちも、それを見守る大人たちも、率先してこの出し物に参加していたのだという。

「（遠泳は）競争だからね。5着まではかなりいい賞品が出るんだ。大人たちも順位を予想して金を賭けてたからね、そりゃあもう大興奮よ（笑）」

　「真冬の海で少年少女たちが全裸で遠泳をさせられる」と聞くと、大人たちが虐待しているだけに思えてしまうが、その実、豪華な賞品や配当金欲しさに、子供も大人もノリノリで参加していたという、当地における冬至の行事。やはりいつの時代も人々を突き動かしているのは、こうした“欲”が生み出すエネルギーなのかもしれない。

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文＝戸叶和男

戸叶和男

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