ファーウェイがウイグル族の顔のみ識別するシステム開発! 技術を他国販売も… 中国共産党の「民族浄化」が世界へ拡大!

ファーウェイが中国共産党の「民族浄化」に加担!? ウイグル族の顔のみを識別して通報する顔認証システムを開発の画像1

 安全保障の観点から米国に制裁を受けている華為技術(ファーウェイ)は、これまで根拠がないと反発してきた。しかし、ファーウェイはやはり危険な存在のようだ。

「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」(1月14日付)などによると、米調査会社IPVMがファーウェイの秘密文書を入手。それによると、同社はウイグル族の顔の識別に特化した高度な顔認証システムの開発を行っている。

 中国には公称56民族に加え、様々な人種の外国人が暮らしているが、このシステムは防犯カメラなどが捉えた人々の顔のなかから、ウイグル族のみを識別。当局に「ウイグル族警報」が自動的に送信される仕組みだという。

ウイグル族の顔を認識すると、その情報が自動的に当局に送信される(「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」より)


 ファーウェイは2018年、顔認証技術を持つスタートアップ・Megviiと提携し、人工知能カメラシステムのテストを行ってきた。同システムは、人物の年齢、性別、人種を推定することができるという。それを発展させ、ウイグル族の顔を識別できるシステムを開発したようだ。

 IPVMがコメントを求めると、ファーウェイはすぐにウェブサイトからこのレポートを削除し、顔認証技術が特定の人種を対象としていることを否定した。中国外交部も「誹謗中傷だ」と否定しているが、中国では全土に監視カメラを張り巡らせた「天網」が人民を監視しており、新疆ウイグル自治区に対しては特に目を光らせている。ウイグル族に絞った顔認証システムを開発していてもなんら不思議ではない。

 ランド研究所のティモシー・R・ハース氏は、「個人を監視するために顔認証技術を使用することは、人権とプライバシーに重大な侵害を引き起こす可能性がある。この技術は、権威主義の政府によって簡単に濫用される可能性がある」と警鐘を鳴らしたうえで、「中国はこの技術を多くの国、特に専制政治体制の国に売ろうとしている可能性がある」と指摘する。外国に普及させることで、海外に逃れたウイグル族の動向を把握しようとでもいうのだろうか。そんなグロテスクな未来が訪れないことを祈りたい。

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文=中山介石

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