【実録オカルト事件簿】悶死、怪死、不審死…岐阜県の「呪いの池」がガチやば! 県庁、ゼネコン大手も忌避する超禁足地!

画像は「getty images」より

  岐阜県各務原市に伝わる「大蛇」伝説、呪いの三井池、連続した自殺者、悶死、怪死、不審死……あの大林組が解決した(!?)明治・大正・昭和、戦前のオカルト事件を徹底検証!――宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが繙くオカルト事件簿!

――岐阜県といえば、最近はアニメの聖地で有名ですよね。『君の名は』『氷菓』『聲の形』『ひぐらしのなく頃に』と。観光地として奥ゆかしくも華やかなイメージが強いですが、そんなところで本当にオカルト事件があったんですか?

(神ノ國ヲ) 「岐阜」といっても名古屋の広域都市圏から飛騨山脈の南端にかかる山深い場所までさまざまです。しかし、華やかなイメージの裏で、暗闇に蠢く何者かの報告が絶えない土地なんですよ。トンネルやダム、廃村や廃墟に関する怪談と噂が絶えません。

――たとえば、どんな怪談や事件があったのでしょうか。

(神ノ國ヲ) 有名な場所は「銃殺の家」ですね。保険金狙いの自殺か他殺か?と騒がれた事件の現場です。しかし、今日取り上げたいのは、もっと古い事件です。だいたい明治39年前後の出来事で、現在の岐阜県各務原市の稲羽地区あたりの話です。

三井山公園。画像は「グーグルマップ」より

 当時は、岐阜県稲葉群更木村大字三井(みい)と呼ばれていました。現在の「三井山公園」はかつて「三井池(みいいけ)」と呼ばれ、いわく“憑き”の場所でした。

 なんでも池の北西の深淵で被害が続出したらしく、以来、そこにあった岩を落岩(おちいわ)と呼んだそうです。当時の記録によれば、人々はみな池の主・大蛇の怒り、祟りだと信じて、誰も近寄らなかったそうです。いわば禁足地です。

 しかし、現代のYouTuber然り、いつの時代でも足を踏み入れてはならない場所へ勝手に入っていく愚か者がいました。記録では、小林久作という男が、この三井池で夜釣りしに行って帰ってきたと思いきや、顔面蒼白、全身ケイレンしながら高熱に悶絶しながら「大きい……」と見るも無残な恐ろしい形相で突然死したと言われています。

画像は「getty images」より

 さらにそれから十年後、大正時代に入ると、富田安太郎という男が同様に夜釣りへ出かけて、頭部だけで1メートルもある大蛇を目撃して逃げ帰り、高熱にうなされて「二度と釣りは致しません」と祈願して、辛うじて一命を取り留めたそうです。この富田が、大蛇を目撃して生き残った唯一の人物です。1936年(昭和11年)時点で、子孫が岐阜県で医師として働いていたことが確認されています。

 さらに、昭和元年には村民が三井池の周辺を草刈りしようとして、全員が原因不明の重病にかかり、加持祈祷を行ったとあります。また昭和4年の夏に、三井池の周囲に在日朝鮮人の人々がバラックを建てて住み始めたそうですが、いつの間にか誰もいなくなったのです。いわく「風もないのに家が暴風で揺れている」、「何もないのに屋根に石が落ちてくる音がする」と、怪奇現象に悩まされていたというのです。

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