「宇宙ゴミ」除去に画期的レーザー技術爆誕、2022年稼働へ! しかし全面宇宙戦争に発展する懸念も…!?

 深刻さを増すスペースデブリの問題に画期的なソリューションが登場している。地上からレーザービームで狙い撃ちして軌道から締め出すというのだ。


■危険なスペースデブリをレーザーで追い出す

 今後も続々と革新的プロジェクトが予定されている各国の宇宙開発だが、今やその足を引っ張る障害となっているのが、増え続けるスペースデブリ(宇宙ごみ)の問題だ。

 現在50万以上も存在するといわれているスペースデブリ。人工衛星やロケットの部品や塗料片など、軌道上で不要になった物体の総称である。その多くは小さなものだが、衛星軌道上できわめて高速で移動しているため直撃した時のインパクトは強烈だ。わずか直径10センチのスペースデブリの直撃で宇宙船が完全に破壊されてしまうともいわれている。

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「Mysterious Universe」の記事より

 この問題にいち早く懸念を抱いたアメリカは危険なスペースデブリを正確に追跡する一方、危険をもたらす可能性のある物体を取り除くためのさまざまな方法を検討している。たとえばスペースデブリをより低い軌道に移動させて大気圏に突入させることで燃え尽きさせたり、特別な人工衛星でスペースデブリを爆破し、より小さな断片にすることなどが検討されている。

 もちろんアメリカ以外の各国もスペースデブリへの対策を練っており、オーストラリアから画期的な技術が登場している。スペースデブリを軌道から追い出すためのレーザー技術が開発されたというのだ。

 オーストラリアの宇宙防衛技術企業「Electro Optic Systems(EOS)」社はスペースデブリをレーザーで狙い撃ちし、軌道の外へ追い出すシステムを開発したことをアナウンスしている。

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「Mysterious Universe」の記事より

 EOS社のCEOであるベン・グリーン博士は、「宇宙技術の真のブレークスルー」であるガイドスターレーザー(Guide Star Laser)がどのように機能するのか、オーストラリアのニュース番組「9News」で説明している。

 EOS本部があるキャンベラ郊外のストロムロ山の頂上に設置されたガイドスターレーザーが発するオレンジ色のビームは、ライフルのレーザー照準器のように機能してスペースデブリを特定する。次に2番目のより強力な不可視レーザーがデブリを直撃し、危険を引き起こす軌道から宇宙の奥深くに移動させる。この技術により、地球上から危険なデブリを除去することが可能となるのだ。また他のソリューションよりも低コストである点も特筆されるという。そして2022年にサービスの開始を予定しているということだ。


■“宇宙戦争”はすでにはじまっている?

 レーザーを使った画期的なスペースデブリ対策となるEOS社の技術なのだが、当然ながら1つの懸念が浮上してくる。それは“宇宙戦争”の懸念だ。

 軍事技術も提供しているEOS社だが、このレーザーがスペースデブリを“狙い撃ち”できるとすれば当然、人工衛星などに照準を合わせることも可能であるだろう。人工衛星に対する“攻撃”が地上から可能になる意味は決して小さくないとも言える。しかもこれは民間企業の技術なのである。

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「EOS」の記事より

 このガイドスターレーザーが実際にスペースデブリを動かした例はまだ報告されていないようだが、オルタナティブメディア「Mysterious Universe」の記事では、間違いなくこの技術は軍事利用されていることを指摘している。EOS社が今回発表した技術よりも優れたレーザー技術はすでに存在し、密かに活用されていたとしても不思議ではないという。ということは、“宇宙戦争”はすでにはじまっているということになるのだろうか。

参考:「Mysterious Universe」、「EOS」、ほか

文=仲田しんじ

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