ナチスのためにUFOを作った謎の発明家・シャウベルガーとは!? 「水と空からエネルギーを生み出す」天才が残した“渦エンジン”の秘密
ただしエンジン駆動が不安定であり、ブレードが空気を吐出す量が多すぎたため、デバイス内のファンが必要な速度で回転できないことが判明した。当時、より強い回転エネルギーを生み出すという問題を乗り越える方法は見当たらず、残念ながらこの装置は実用的ではないと判断されるに至った。
航空機のテスト中に機体は実際に浮揚したのだが、制御したり前進したりすることはほとんど不可能であり、たいていは制御不能でふらついたり、屋根を突き破って飛び出したりしたということだ。伝えられるところでは、シャウベルガーが実用的なプロトタイプを作成できなかったため、ハインリヒ・ヒムラーの管理下に入る前に、しばらくの間投獄されたという。
その後、彼は新しいタイプの静謐小型潜水艦の設計に取り組むことを余儀なくされ、「Vril-7」と呼ばれる新しいバージョンの反重力装置の設計作業を続けることを余儀なくされたという。
しかしそうしているうちに第二次世界大戦末期になり、ナチスの秘密研究は停止し、連合国の手に渡らないようにと、彼の作品、プロトタイプ、設計図のほとんどが破棄された。
アメリカはシャウベルガーがナチスドイツにとってどれほど重要な人物であったのかを知っていたので、彼を逮捕してアメリカに連行し激しく尋問したが、彼から多くの情報を得ることができなかったという。
シャウベルガーが編み出した基本原理は、冷戦時代に開発されたVTOL航空機である「アブロカナダVZ-9アブロカー」など、いくつかのプロジェクトによって後に活用された。
シャウベルガーは、発電機、水処理、空気浄化装置などのさまざまな民間の渦技術プロジェクトに取り組み、最終的に1958年9月25日にほぼ無一文でオーストリアり、その5日後に亡くなった。彼が持っていたあらゆる秘密は自身と共に墓標の下に完全に封印されることになる。
シャウベルガーが取り組んでいた“渦エンジン”の開発は実際にはどの程度進んでいたのか。あるいは極秘裏に完成していたのだろうか。彼は多くの点でつかみどころのない存在のままで、その研究範囲も知られておらず、今もその神秘的な研究について多くの議論がなされている。シャウベルガーと“渦エンジン”に関する新たな情報が明るみになる日は来るのだろうか。
参考:「Mysterious Universe」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ナチスのためにUFOを作った謎の発明家・シャウベルガーとは!? 「水と空からエネルギーを生み出す」天才が残した“渦エンジン”の秘密のページです。UFO、ナチス、自然、仲田しんじ、再生可能エネルギー、ビクトル・シャウベルガー、渦エンジンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで