「句読点ありのLINEは失礼で攻撃的」若者の新常識に! 専門家も警告「トラブルの元」

 言葉は変化している――ある言語の文法や単語が完全に入れ替わるのに約8,000年という説もある。無論、人類最古の文字資料は約5,500年前のものであるから「八千年」は、いささか大げさかも知れない。しかし、事実として、たった千年前の日本語でさえ正確に話し聞き、読んで書くことは難しい。文字通り、言葉は日々変化しているのだ。

 SNS全盛かつ識字率がほぼ100%の日本では、ブログ、LINE、twitter、YouTubeと日々新たな言葉が生まれ、年末恒例となった「流行語大賞」にノミネートされることも珍しくなくなった。2021年であれば「親ガチャ」などの言葉がそれに当たるだろう。このように、ネットを介して言葉に変化が現れる事象は世界的にも同様だ。日本人にとってもっとも身近な外国語「英語」でも変化が始まっているという。以下、2019年8月の記事を再掲したい。

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「句読点ありのLINEは失礼で攻撃的」若者の新常識に! 専門家も警告「トラブルの元」の画像1
画像は「Daily Mail」より引用

 LINE、Facebook Messenger、WhatsAppなどのメッセージアプリで、友人から句点(「。」)付きのメッセージが送られてきたら、あなたはどう思うだろうか? 「怒っているのかな?」「何か悪いこと言ったか?」と不安になるようなことはないだろうか?

 英紙「Daily Mail」(8月1日付)によると、英語圏ではピリオド(「.」)付きのメッセージは“失礼にあたる”文化が生まれているという。

・「Is it RUDE to use full stops in text messages? Linguist reveals why the punctuation mark is making you look ‘passive aggressive’」(Daily Mail)

 インターネット言語に詳しいグレッチェン・マカロック氏は、「送るべき最少のメッセージはメッセージそのものですから、その他の追加物は余計な解釈を生みます」と指摘する。そのため、若者の間ではメッセージにピリオドを打つことは“失礼”なのだという。

「句読点ありのLINEは失礼で攻撃的」若者の新常識に! 専門家も警告「トラブルの元」の画像2
画像は「Daily Mail」より引用

 実際、2015年に米・ビンガムトン大学が126人の大学生を対象に行った研究では、ピリオド付きのメッセージはピリオド無しのメッセージと比べて“誠実でない”と思われることが明らかになっている。

 この結果について研究リーダーのセリア・クリン氏は、「メッセージテクストは実際の対面での会話で使われるような社会的ヒントの多くを欠いているため、メッセージの送信者は顔文字、音声を模した意図的なスペリングミス、句読点に依存する傾向がある」と結論付けている。

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