ペンタゴン「UFO対策部署」新設に“重大な懸念”! 元職員が表明!

 この「2004年」とは、2004年11月、サンディエゴ近郊で4人の海軍飛行士が、並外れたテクノロジーを示す、不思議な飛行物体を至近距離で観察した事件を示す。当時の搭乗員によると、未知の飛行物体は目視できるエンジン、翼、または他の操縦翼面なしで、極超音速に瞬時に加速した。物体を観察した飛行士は未だに、それが「この世界からのものではない」と信じているという。

 しかし国防省は「もしロシア人または中国人が開発した何らかの技術であったならば、それは巨大な防諜の脅威である」とコメントし、あくまでも興味の対象は「防諜」ということを明らかにした。

 このような国防省の態度に対してエリゾンドは戦略的な観点から、国防省は未定義の脅威ではなく、定義できる脅威に焦点を合わせたいのだろうと考えている。

 エリゾンドは国防総省は大量破壊兵器、テロ等の定義された脅威に対処することには非常に優れていると述べる。しかし、明確に定義されていないものに接すると、それが何であるか、どこから来たのか、その機能が何であるかについて調べる力はない、と断ずる。

 さらにエリゾンドは、これらの国防総省の関係者はUFO問題が公開されることを望んでいないと信じている。「なぜなら事実が公開されれば、彼らはこのトピックについて、真実を語っていないことを認めなければならないからです」。

 未確認飛行物体の調査結果が公開されるかどうか尋ねられた時、ペンタゴンのスポークスマン、ジョン・カービーは「可能な限り透明性を保ちますが、ある種のレポートが、定期的に投稿されるという印象を残したくはありません」と述べた。このコメントを読む限り、国防総省へのメロンやエリゾンドの懸念は的を射ているようだ。

 米軍は民間人に比べUFOに遭遇する機会も多く、記録・分析が可能な立場である。

 現在、この問題は誰が未確認飛行物体情報にアクセスできるか、をめぐる米政府内の権力闘争になりつつある。このような事情で重要情報が隠蔽されることは決してあってはならない。

参考:「The Hill」、「U.S. News」、「U.S. News」、「Military.com」、ほか

文=三橋ココ

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