【衝撃解析】米海軍撮影のUAP「GOFAST」を宇宙現象観測所センター所長が徹底分析!

★「宇宙現象観測所センター(Space Phenomena Observatory Center、SPOC)」) の所長兼CEO、北島弘氏がトカナに特別寄稿! 今回は米海軍が撮影したUAP「GOFAST」の詳細な解析について!★

 この原稿は2020年5月8日に書かれたもので、 それ以降の最新情報は、別途機会が有ればまとめてみたい。

 本件の動画と北欧出身のイーヴとアメリカ出身のウォーリー、宇宙現象観測所センターのエージェントによるトークセッションによる楽しい解説はこちらをご覧いただきたい。

2015年1月

 米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋でUSSセオドアルーズベルト(CVN-71米国海軍で4番目のニミッツ級の原子力空母)から飛び立ち、高度2万5000フィート上空を飛行していた二機のF/A-18スーパーホーネットがレイセオン社の前方監視赤外線センサー(ATFLIR)にて撮影した動画が米国国防省から2020年4月27日(米国時間)に正式に公開された。

 正式に公開された3本の動画のひとつGOFASTと名前が付けられた動画には海面上空を滑るかのように高速で移動する謎の物体を、WSO(WEAPON SENSOR OPERATOR)は4回目にしてロックオンすることができた様子が興奮した会話のやりとりと共に映っている。国防省発表の記者発表記事とその公開ビデオは誰でも見ることが可能となっている。


記者発表記事がこれだ

歴史的な海軍のビデオのリリースに関する米国国防総省の声明

2020年4月27日

 

国防総省は、2007年と2017年に無許可でリリースされた後(※1)、パブリックドメインで流通している、3つの未分類の海軍ビデオのリリースを承認しました。

 

1つは2004年11月に、残りの2つは2015年1月に撮影されました。

 

パブリックドメインで流通しているビデオは確かに海軍のビデオでした。

 

徹底的な審査の結果、部門はこれらの未分類のビデオの許可されたリリースは機密性の高い機能やシステムを明らかにせず、未知の空中現象による軍事空域侵入のその後の調査に影響を及ぼさないと判断しました。

 

DODは、流通している映像が本物であるかどうか、またはビデオにそれ以上のものがあるかどうかに関する一般大衆の誤解を解消するために、ビデオをリリースしています。

 

ビデオで観測された空中現象は、「未確認」のままです。

 

リリースされたビデオは、海軍航空システムのFOIA閲覧室にあります。

https://www.navair.navy.mil/foia/documents

 DOD Websites国防省のホームページの上記ページ内に実際のその動画がアップされている。以下の3本だ。

■1:FLIR
https://www.navair.navy.mil/foia/sites/g/files/jejdrs566/files/2020-04/1%20-%20FLIR.mp4
(※2004 Nov USS NIMITZ FLIR1 VIDEO 空母ニミッツの艦載機から米国カリフォルニア沖で2004年11月に撮影された)

■2:GOFAST
https://www.navair.navy.mil/foia/sites/g/files/jejdrs566/files/document/%5Bfilename%5D/3%20-%20GOFAST.mp4
(※2015年1月に撮影 米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋で空母セオドアルーズベルトの艦載機から撮影された)

■3:GIMBAL
https://www.navair.navy.mil/foia/sites/g/files/jejdrs566/files/document/%5Bfilename%5D/2%20-%20GIMBAL.mp4.mp4
(※2015年1月に撮影 米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋で空母セオドアルーズベルトの艦載機から撮影された)

 その中の一つ、GOFASTの動画にはF/A-18スーパーホーネットの搭乗員たちの会話も記録されている。搭乗員たちの興奮した驚きの肉声が記録されているのだ。

パイロット1:やったぜ、とらえた!ヒャッホー!
パイロット2:何なんだ、あれは?!
管制官:領空侵犯の可能性があるぞ
パイロット1:ターゲットをロックしたか?
管制官:攻撃体制にあるか確認しろ
パイロット2:いや、自動追跡だよ
パイロット1:まじ、すげーな。何だありゃ?飛んでるぜ。笑

 これらの3本の動画は、空母ニミッツと空母セオドアルーズベルトから飛び立ったF/A-18艦載機に装備されたRaytheon AN/ASQ-228 Advanced Targeting Forward-Looking Infrared (ATFLIR) podという高性能赤外線カメラで撮影されたものだ。

「ATFLIRには、市場で最も先進的なセンサーと強力な追跡レーザーが含まれており、軍隊が数百万ドルの費用で訓練している武器センサーオペレーターによって操作される必要があります。 ATFLIRは高解像度で、40海里を超える距離にあるターゲットを特定して指定できます。又、100万時間以上も使用されている実績のある高性能の赤外線カメラシステムです。F/A-18の運用飛行時間。 ATFLIRポッドは、空対空および空対地のミッションサポートに全天候型のピンポイント精度と信頼性を提供します。レイセオンカンパニーは、2019年の売上高が291億ドル(3兆円)、全世界で70,000人の従業員を擁し、世界の防衛、国土安全保障およびその他の政府市場に特化したテクノロジーおよびイノベーションのリーダー」と会社のホームページにある。
(※レイセオン社ホームページ:https://www.raytheon.com

 このATFLIRは360度回転することが可能で、画素数は640×480、視野角が0.7度から6.0度まで可変。ズームは30倍から60倍まで可能とスペック表にある(Kz.UFO現象調査会丹羽氏提供 https://ameblo.jp/kz0222/

 

 今回はGOFASTの海面上を高速で飛行する、翼も、噴煙も無い驚愕のUAPの速さ計算とUAPの大きさの計算を公開されたビデオの内容から試みる。

 できるだけ正確な速さと物体の大きさを求めるには、ATFLIRからUAPまでの距離が必要となる。その為以下の仮定条件を採用する。

・仮定条件1:搭乗者と米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋の空母セオドアルーズベルのレーダー技師等の証言からF/A-18から海面上のUAPまでの距離を2万0000フィート(6.096Km=6096m)とする。(このときのF/A-18の実際の高度は2万5000フィート(7620m)だ。F/A-18 ALTITUDE (25,000 FT)とATFLIRのコンソールディスプレイに表示がある。

UAPの速さ計算

 GOFASTの動画から縦横がそれぞれ、542:542で640×480がもとの撮影画像の比率だとすると、公開された画像及び流出した画像もすでにトリミングされた画像であることがわかる。おそらく他にもこの画面の外側には軍の機密事項に関する部分が映っていたのかもしれない。

 物体が移動する速さを求めるためには「単位時間あたりの位置の変化」で求められる。単純には速さvはv = (x(t1)- x(t2))(位置の変化)/(t1- t2)(移動するのにかかった時間)

 オリジナル動画から海面とUAPを明瞭にするためにブルーフィルター処理を施す。

GOFASTのビデオからF/A-18のATFLIRコックピットデジタルディスプレイの情報。これらの情報が公開された動画から得ることが可能だ。

GOFASTオリジナル動画からのクリッピング画像

A.GOFASToriginal 2.60sec79of1031 A.2.60秒後1031中79フレーム
B.GOFASToriginal 2.76sec84of1031 B.2.76秒後1031中84フレーム


 オリジナル動画にフィルター処理を施し海面とUAPを明瞭にしたのがこれ。

C. GOFAST Blue14.41sec433of1031 C.14.41秒後433フレーム
D. GOFAST Blue14.44sec434of1031 D.14.41秒後434フレーム

 A,Bはロックオン前、C,Dはロックオン後。

米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋上を高速で飛行するUAP(中央の矢印の白い点)。白い点の両側の白い縦の線はロックオンインジケーター。
動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の水平線から27度下向きにUAPを捉えている。(ロックオン時)
同様に動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の軸線から45度左向きにUAPを捉えている。(ロックオン時)
当時のF/A-18とUAPの位置関係をまとめた図(ロックオン時)

 動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の水平線から27度下向きにUAPを捉えている。このことからこの図にあるようにそれぞれの位置関係が推測される。

 証言からF/A-18から海面上のUAPまでの距離を2万0000フィート(6096m)として、6096mからUAPの高度が求められる。 

 動画からF/A-18から垂直に海面までの距離(高度)が2万5000フィート(7620m)なので、このことから海面からUAPまでの高度は2188mと求められる。

 このことからUAPは海面すれすれではなく、海上上空2188mを高速で移動していたことがわかる。

 UAPとF/A-18はお互いに高速で飛行しているので、この動画からUAPの絶対速さを導き出すのはかなり難しい。

今回は、背景差分法とピクセル差分法を用いた。動画像からの移動物体の抽出と速さ推定には様々な手法がある。(Image-Extraction and Speed Estimation of a Moving Object from Photographed Digital Pictures)、3次元空間上を移動する物体を動画像中において抽出する技術について、さまざまな研究が行われている。

 また、UAPは等速直線運動とは限らないので、長い移動距離ではなく、できるだけ短い移動距離での速さ計算とした。微⼩時間の運動は真っ直ぐな⼀定速さの運動と近似できることからその短い距離での移動は等速直線運動と見てよい。

 また、動画からF/A-18も高速で飛行している。Air Speed in Naughts=255。Naughts = 255の対気速さである。
The air speed in Nautical Miles/hr。1 Nautical Miles / hour =0.514444444 m / sで255×0.5144444=131.18m/sから472km/hrとなる。

 一般的には、このF/A-18の速さとUAPの速さは相対的な速さとなり、今回の公開動画からだけでは求めるのはかなり困難である。

 そこで、動画を見てもわかるようにATFLIRがUAPを追尾する様子が見て取れるように、ロックオンした後(12.21秒、367フレームから)は高速で移動するUAPを正確に追尾している。

 おそらくATFLIRの赤外線カメラ自体は360度の自由度があるので、向きを変えながら追跡撮影していることがわかる。

 UAPはほぼ常に画像の中心点あたりで捉えられている。

 このことからこのUAPを記録しているATFLIRの赤外線カメラの部分を、空間で固定された観測点として仮定すれば、容易にUAPの速さが背景差分法とピクセル差分法を用いた計算により求めることが可能となる。

 UAPをマイクロメータで画面上でのロックオン直後の移動角度を測定する。1フレームに移動した角速さが0.069度となる。

 したがって三角関数、三角形の底辺(この場合はUAPとATFLIRの距離)と傾斜角(この場合は移動角速さ)から高さ(この場合は移動距離)を計算する。

θ 二辺の内角(UFOが移動したときの角速さ)
a= F/A18からUFOまでの距離
b=UFOの移動距離
b=a tanθ

 1フレームに移動した距離は7.39mとなり、一秒間だと約246mとなる。時速に換算すると約887000mである。

 つまり、およそ時速887kmとなる。

 マッハ0.72である。かなりの高速で移動していることがわかる。

 算出された速さからは、例えばトマホークの様な巡航ミサイルの可能性が高くなります。

 参考にトマホークの特徴は、
• 全長(ブースター除く):5.56m(ブースターを付けても今回のUFOより小さい。しかし、ビデオの映像では、ハレーション等でターゲットが大きく写る可能性も考えられる。)
• 翼幅:2.67m
• 直径:0.52m
• 速さ:880km/h(速さは今回のビデオ解析とほぼ一致!)

 トマホークなら、映像にエンジンの噴射が長く映るのでは?という疑問もありますが、トマホークは色々タイプがあり、長距離用のトマホークは、燃料効率が良く噴射の温度が低いファンジェットエンジンを搭載しているはずで、通常ミサイルのロケットエンジンと異なり、赤外線ではほとんど噴射は映らないはずです。不思議なのは、もしトマホークとしたら米国海軍が、その可能性を示しているはずです。つまり、あのUFOはトマホークではないという事になります・・・。

ロックオンする前の動画のUAPの速さも計算

 また、ロックオンする前の動画のUAPの速さも計算してみる。

 動画からATFLIRがUAPをロックオンしようとして3回失敗し捉えきれない様子がわかる。4回目でロックオンすることに成功。

 この場合の速さは、時速152kmとなり初期のセスナなどのプロペラ軽飛行機並である。

 しかしロックオンされた後に急激な加速さと共に速さをおよそ6倍に一気に加速したと考えられる。 

 その後すぐUAPが危険はないと(知的に?)判断したのか、それ以上に加速することはなかった。

 一瞬の急激な加速さが可能なUAPならもっと速さは出せたかもしれないのに、である。

 2004年11月に撮影されたFLIR-1の動画の最後の瞬間にほぼ等速の状態から、驚愕の加速さで、一瞬でカメラから左へ消えていった様子を見ると、そう考えてもおかしくない。

 UAPの長さを計算:同様にUAPをマイクロメータで画面上での大きさを測定する。UAPの長さは画角0.088度となる。

 同様の計算で、UAPの長さは約18.7mとなる。

 この18.7メートルという大きさは、大型トレーラー一台分の大きさだ。ちなみに初代ガンダムがちょうど18mだ。又、F/A-18ホーネットが全長17.07mとほぼ同じ大きさというのは偶然だろうか。同様に、短軸方向の長さ(UAPの直径)は約10mとなる。

 今回、画像から得られることから出来るだけ可能な限りUAPの速さと大きさを探ろうとした。

 しかし、このUAPが一体何なのか、どこから来たのか、何の目的で飛行していたのかなどは謎のままである。

宇宙現象観測所センター(SPOC)のUAPに関する動画はこちら。
https://www.youtube.com/@UFOandUAP/videos


宇宙現象観測所センター(SPOC) 北島 弘
監修:黒崎 明 宇宙現象観測所センター特別顧問、元東京大学教授

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文=北島弘

Space Phenomena Observatory Center(SPOC) 宇宙現象観測所センター
所長兼CEO

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