W杯全試合的中の予言タコ「ポール」に殺害予告! 激怒したサッカー大国が新聞に掲載した”タコ料理レシピ”とは

未来を言い当てる予言者は、いつの時代も畏敬と嫉妬を一身に集めてきた。だが、史上もっとも世界を熱狂させ、もっとも露骨な殺意を向けられた予言者は、人間ですらなかった。2010年のサッカーW杯南アフリカ大会、ドイツの水族館に暮らす一匹のタコが、全8試合の勝敗をことごとく的中させてしまったのである。その名は「ポール」。神の如き的中率の代償は、複数の国からの殺害予告だった。
二択の箱で未来を当てる「神タコ」誕生
ポールはドイツ・オーバーハウゼンの水族館「シーライフ・センター」で暮らすマダコだった。占いの方法は実にシンプルで、対戦2か国の国旗を貼ったエサ箱(中にはムール貝やカキ)を水槽に沈め、どちらを先に開けて食べるかで勝敗を予言する、というものだ。
このユルい占いが、W杯本番でとんでもない事態を引き起こす。ポールはドイツ代表が戦った全試合を的中させただけでなく、決勝のスペイン対オランダ戦まで的中させ、最終的に8戦8勝、的中率100%という人智を超えた記録を打ち立ててしまった。番狂わせがつきもののサッカーを、二者択一とはいえ完璧に当て続けたのだから、世界が「予言タコ」として大騒ぎしたのも無理はない。
「鮫の水槽に投げ込め」激怒したドイツ国民
しかし神託とは、聞きたくない者にとっては呪いに等しい。予言が裏目に出たのが、地元ドイツの準決勝だった。ポールは「ドイツはスペインに敗れる」と予言。地元の英雄であるはずのタコが、まさかの自国敗北を告げたのである。
結果はポールの予言通りドイツの敗退。これに我慢ならなかった一部の国民が怒りを爆発させた。ベルリンでは「反タコソング」が歌われ、ネット上には「ポールを鮫の水槽に投げ込め」という物騒な書き込みが殺到。さらには「フライにしろ」「バーベキューにしてやる」「パエリアにしてしまえ」と、調理法まで挙げて報復を誓う声まで上がったという。当たったからこそ恨まれるとは、予言者の宿命とはいえあまりに理不尽である。

アルゼンチンの新聞が載せた「タコ料理レシピ」
殺意を燃やしたのはドイツだけではなかった。準々決勝でポールは「アルゼンチンはドイツに敗れる」と予言し、これまた的中。当時のアルゼンチンは伝説のディエゴ・マラドーナが代表監督を務める優勝候補の一角であり、そのプライドを軟体動物に傷つけられた反応は、ある意味ドイツ以上に振り切れていた。
なんとアルゼンチンの新聞が、紙面に堂々と「ポールの調理法」を掲載したのだ。そこには「必要なのはジャガイモ4個、オリーブオイル、そして少々の胡椒だけ」という、実に親切なレシピが添えられていたという。的中させたお返しが料理レシピというのだから、もはや褒め言葉と受け取るべきなのかもしれない。
神託のタコが遺したもの
数々の殺害予告をものともせず、ポールは英雄として2010年のサッカー界を駆け抜けた。だが、その栄光は長く続かなかった。W杯閉幕からわずか数か月後の2010年10月26日、ポールは2歳半でその生涯を閉じる。突然の死に陰謀めいた憶測も飛び交ったが、マダコの寿命はもともと1〜2年ほどとされ、2歳半はむしろ天寿を全うした年齢。各国の殺意とは無関係の、自然な最期だったとみられている。
オーバーハウゼンの水族館には、今もポールを偲ぶ記念碑が残されている。果たして彼は本当に未来を見通す力を持っていたのか、それとも8回連続で正解を引き当てた幸運の持ち主だったのか。真相はタコ自身にしか分からない。ただ一つ確かなのは、当てれば当てるほど命を狙われたこの予言者が、最後まで誰よりも愛されていたという事実だ。占いはほどほどに、勝敗は試合が決める——そう水槽の底から諭しているのかもしれない。
参考:LADbible、ほか
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2024.10.02 20:00心霊W杯全試合的中の予言タコ「ポール」に殺害予告! 激怒したサッカー大国が新聞に掲載した”タコ料理レシピ”とはのページです。ワールドカップ、W杯、タコ、予言などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

