2026年W杯は「AI」が勝敗を左右する!? FIFAの公式ボット「Football AI Pro」とは

2026年W杯は「AI」が勝敗を左右する!? FIFAの公式ボット「Football AI Pro」とはの画像1
イメージ画像 Created with AI image generation

 2026年のFIFAワールドカップ。それは、スター選手たちが汗と涙を流す熱いドラマであると同時に、史上最も「冷酷な計算」によって支配される大会になるかもしれない。

 オーストラリアのサンシャインコースト大学の専門家たちが、「今回のワールドカップで初めて、AI(人工知能)が優勝国を決定づけるだろう」という驚くべき予測を発表したのだ。

 もちろん、ピッチの上をロボットが走り回ってゴールを決めたり、AI監督がベンチで腕組みをして指示を出したりするわけではない。だが、戦術分析から疲労度の予測、さらには「恐怖のPK戦」に至るまで、今大会のあらゆる要素はAIという「見えざる手」によって完全にコントロールされるという。

究極のデータ戦と、FIFAが用意した「公平なボット」

「AIはすでにエリートスポーツに欠かせない要素になっています。今大会の勝者が、その道中でAIに深く依存していたことは疑いようがありません」

 サンシャインコースト大学のポール・サーモン教授は、ニュースサイト『The Conversation』でそう断言する。

 現代のサッカーにおいて、データ分析は常識だ。しかし、AIの登場によりそのスピードと精度は桁違いに跳ね上がった。対戦相手の弱点、コーナーキックの軌道、パスの傾向、さらには自チームの選手の疲労度や怪我の予測まで、かつては人間の分析官が何日も徹夜して集めていたデータが、今やAIによって数時間で弾き出される。

 この「AI格差」が資金力のある強豪国(ヨーロッパや南米のビッグチーム)をさらに有利にしてしまうことを危惧し、なんとFIFA(国際サッカー連盟)自身が「Football AI Pro」という公式ボットを開発した。これは全48チームに対し、2000種類もの指標からなる未公開データを提供するシステムだ。

「テクノロジーを持たない貧しい国が不利にならないようにする」という建前だが、裏を返せば、FIFA自らが「AIの助けなしでは現代サッカーは戦えない」と白旗を揚げたようなものである。

「恐怖のPK戦」を支配するAIの眼

 サーモン教授によれば、AIが最も直接的に勝敗(優勝)を左右するのは、試合がもつれ込んだ「PK戦」だという。

「各チームはAIを使って過去の膨大なデータを統合し、相手のゴールキーパーの癖や、キッカーがどこに蹴る可能性が高いかというインサイトを瞬時に導き出します。もし試合がPK戦にもつれ込めば、AIが『勝利のキック』や『奇跡のセーブ』を演出する可能性は極めて高いでしょう」

 かつて「PK戦は運だ」と言われていた時代は終わった。キッカーが助走に入る瞬間、ゴールキーパーの頭の中にはAIが弾き出した「右に飛ぶ確率78%」のようなデータがプログラミングされているのだ。人間のドラマチックな直感よりも、冷徹なボットの計算がトロフィーの行方を決める。なんとも現代的で、少し寂しい話でもある。

AIがサッカーを「退屈」にする?

 しかし、AIがサッカーを完全に支配することへの懸念もある。

 最も恐ろしいのは「戦術の均質化」だ。全チームが同じように優秀なAIを使って「最も勝率の高い最適解」を導き出した結果、どのチームも同じようなゲームプランで戦うようになり、試合が完全に「予測可能で退屈なもの」になってしまうリスクだ。

 さらに、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でもAIがオフサイドを自動判定し、審判の目線カメラの映像もAIがスタビライズ(安定化)する。観客の行動予測やセキュリティ管理すら、FIFAの「インテリジェンス・コマンドセンター」がAIで監視する。

「AIはあくまで人間の意思決定をサポートするために使われるべきであり、人間に取って代わるものであってはなりません」とサーモン教授は釘を刺す。サイバー攻撃や、ディープフェイクを使ったチケット詐欺など、悪意あるAIの利用も今大会の大きな懸念材料だ。

 2026年ワールドカップ、トロフィーを掲げるのは果たして人間の汗と情熱か、それとも冷酷なAIの計算か。もし「どの国が優勝するか?」と迷ったら、スポーツバーの常連客ではなく、手元のChatGPTに聞いてみるのが一番手っ取り早いのかもしれない。

参考:Daily Star、ほか

関連キーワード:, , ,
TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

2026年W杯は「AI」が勝敗を左右する!? FIFAの公式ボット「Football AI Pro」とはのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで