知っていたら大統領はとっくに写真と映像を出している —— ルビオ国務長官がUAP隠蔽疑惑を一蹴、だが調査員は「知らされていない可能性」を突く

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 米政府はUFOの正体をすでに知りながら、国民には伏せている——長年ささやかれてきたこの疑惑に、現職の国務長官が正面から答えた。

 マルコ・ルビオ国務長官は現地時間8月11日に公開されたポッドキャストのインタビューで、もし政権がUAP(未確認異常現象)の答えを握っているのなら、トランプ大統領はとっくに写真と映像を並べ、ゴールデンタイムに全国向け演説を行っているはずだと語った。ところがこの明快な否定は、UFO調査の現場から思わぬ角度の反撃を受けることになる。

米軍施設の上空を飛ぶ、我々のものではない何か

 インタビューでは、自分が信じている陰謀論はあるかと水を向けられ、ルビオ長官は真っ先にUAPを挙げた。

 長官は上院議員時代からUAP問題に関心を寄せ続けてきた人物だ。誰が飛ばしているのかも、それが何なのかも自分には分からない。だが米軍施設の上空を飛行する物体が現実に存在し、しかもそれは米国のものではない——この一点をこそ真剣に調べるべきだ、というのが一貫した立場である。

 自国の空域を何が飛んでいるのかを問うているにすぎず、それ自体は陰謀論ではない。ただし政府が何かを隠していると信じる人々が現にいる以上、ある意味で陰謀論の色を帯びるのも避けられない——長官はそう整理してみせた。

マルコ・ルビオ国務長官 U.S. Department of State – https://www.flickr.com/photos/statephotos/54295399868/, パブリック・ドメイン, リンクによる

知っていれば大統領は黙っていない、という論法

 隠蔽疑惑そのものについての回答は明快だった。この政権が答えを持っているなら、大統領がそれを寝かせておくはずがない。ゴールデンタイムの演説が組まれ、写真も映像も国民の前に示されるだろう、というのだ。

 政権側の説明も歩調を合わせている。ホワイトハウスの報道官によれば、大統領は国防総省に対し、地球外生命やUAP・UFOに関する政府ファイルを洗い出して公開するよう指示した。過去の政権が国民の関心をそらそうとしてきたのに対し、現政権は可能な限り開示し、受け止め方は国民の判断に委ねる方針だという。

 実際、ペンタゴンは2026年に入ってから複数のUAP映像を公開してきた。さらに7月には、UAP調査に協力する元政府職員や契約業者について、過去のNDA(秘密保持契約)の効力を放棄させる措置が指示された。UFO調査のために設けられた全領域異常解明局(AARO)や大統領直属のUAPタスクフォース「PURSUE」が相手であれば、証言しても契約違反を問われないという仕組みだ。

 ただし政権高官は、これは機密解除の指令ではなく、あくまで政府の正規ルートを通じた情報提供だけを認めるものだと釘を刺している。

上院時代は「話題そらし」に使っていた——突かれた矛盾

 一方で長官は、記者への対応でUAPを話題そらしの道具に使ってきたことも認めた。上院議員時代に長く用いた手で、驚くほど効果的だったという。もっとも、それとは切り離して真剣に扱われるべきテーマでもある、と付け加えた。

 この一言に噛みついたのが、動画配信サービスGaiaの主任UFO調査員でUFO番組『Cosmic Disclosure』の司会も務めるジョシュア・ゴレンベスキー氏だ。

 同氏はまず、上院情報特別委員会での取り組みを通じてUAP報告書を実現させた立役者がルビオ長官である点を評価する。そのうえで、話題そらし発言はあまりに皮肉だと指摘した。目撃しても笑われるから報告が上がってこない、そのスティグマ(偏見)こそが問題だと訴えてきた当人が、都合の悪い質問をかわす道具に使っていたと明かしたのだ。パイロットも目撃者もその言葉を聞いている。

 さらに鋭いのは、大統領演説という論法そのものへの反論だ。そもそもトップに報告が上がっている前提は成り立つのか。情報機関の内部告発者デイヴィッド・グルッシュ氏は宣誓のうえで、関連プログラムが議会にもAAROにも伝えられていなかったと証言している。UFOを調べるために作られた組織自体が蚊帳の外に置かれていた計算になる。

 ルビオ長官自身、報復を恐れる内部告発者が接触してきたと語ってきた人物だ。ブリーフィングを受けていないことは、そこに何もないことの証明にはならない。区画化された機密が、設計どおりに機能しただけかもしれない——ゴレンベスキー氏はそう結んでいる。

 隠蔽を打ち消すはずの発言が、かえって「では誰が知っているのか」という問いを浮かび上がらせた形だ。大統領も国務長官も知らされていないのだとしたら、その情報は今、どの部屋の誰の手の中にあるのだろうか。

参考:Fox News、ほか

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TOCANA編集部

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