我が子だけの偽ロブロックスをAIで構築した父親 『トゥルーマン・ショー』かと物議を醸した「安全な嘘」の中身

我が子を守るためなら、ゲームの世界ごと偽物にしてしまってもいいのだろうか。
米国のアダム・リトル氏がAIを駆使し、人気オンラインゲーム「Roblox(ロブロックス)」そっくりの”偽物”を我が子のためだけに作り上げていたことが明らかになり、SNSで大きな議論を呼んでいる。子どもが遊んでいたのは、実在のプレイヤーがひとりもいない、AIだけで構成された箱庭だった。
見知らぬ人が誰もいない「安全なRoblox」の正体
リトル氏が構築したのは、他のプレイ動画の記録を再利用して、あたかも本物のプレイヤーが同時に遊んでいるかのように見せかけるシステムだったという。
対話相手となるボットにはChatGPTが組み込まれ、ボット同士はもちろん、我が子とも自然に会話できるよう設計されていた。ボットは「学校のクロームブックでプレイしている」といった、いかにもありそうな雑談を交わしていたという。
ゲーム自体にも工夫が凝らされ、障害物コースを進みながら文字を集め、各レベルの最後に単語を綴ってカギを解くという教育的な仕掛けも組み込まれていた。リトル氏がこのシステムを公開したのは、2026年8月11日にXに投稿した際のことだ。
Play it here:https://t.co/5XLSElXJiV
— Adam Lyttle (@adamlyttleapps) August 11, 2026
I wanted to trick him into learning while playing 😂
So you gotta do the obby challenge while also collecting all the letters
Then at the end of each level you have to spell the word to unlock the key
Right now it’s just a single level… https://t.co/SmwbEb0NGl pic.twitter.com/Q92aqa31zj
「学びながら遊ばせるトリック」発言が招いた炎上
リトル氏がこの取り組みを始めた動機は、本物のRobloxで見知らぬ他人と我が子が接触することへの懸念だったという。見知らぬプレイヤーとの接触を完全に排除する代わりに、AIで作った”安全な偽世界”を我が子だけに与えることにしたわけだ。
投稿の中でリトル氏は、これを「学びながらプレイさせるトリック」と表現した。この一言がSNSで火に油を注いだ。
批判の声は「子どもをAI生成のシミュレーションに無理やり閉じ込め、嘘をついている」というものが中心だった。子どもだけが虚構の世界にいることを知らされないまま暮らす映画『トゥルーマン・ショー』になぞらえる投稿が相次ぎ、「ディストピア的で、非常に気が滅入る話だ」との厳しい意見も寄せられた。
炎上を受けてリトル氏は、あの投稿はあくまで話題作りのためのもので、実際にこのシステムがそこまで機能するとは思っていなかったと釈明し、「ジョークだった」との立場を取っている。
子どもとAIをめぐる”境界線”はどこにあるのか
子育てへのAI活用をめぐる際どい事例は、リトル氏に限った話ではない。
OpenAIのCEOサム・アルトマン氏はかつて、子ども一人ひとりに合わせたパーソナライズ・ポッドキャストの生成をアイデアとして提案したことがある。また別の親は、幼児の日常会話をひそかに録音し、そのデータをAIモデルに学習させていたという事例も報告されている。
子どもを危険から遠ざけたいという親心そのものは理解できるとしても、その手段として現実そのものを丸ごとAIで偽装することが許されるのか——今回の騒動は、便利さと誠実さの境界線を私たちに突きつけている。子どもに嘘をつかない安全対策など、果たして存在するのだろうか。
参考:Futurism、ほか
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2024.10.02 20:00心霊我が子だけの偽ロブロックスをAIで構築した父親 『トゥルーマン・ショー』かと物議を醸した「安全な嘘」の中身のページです。オンラインゲーム、AIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで



