私たちの肉体はアバター!? 「シミュレーション仮説」と「聖書(宗教)」の教えが完全に一致していると科学者が主張

我々の肉体は仮の姿であり“アバター”なのか――。ある著名なコンピュータ科学者は宗教の教えこそが「シミュレーション仮説」なのだと断言する。
■宗教の教えは「シミュレーション仮説」なのか
哲学者ニック・ボストロム氏が問題提起し、イーロン・マスク氏なども支持している「シミュレーション仮説」は、人類が生活しているこの世界はすべてコンピュータシミュレーションであるとする大胆過ぎる仮説だ。
シリコンバレーの著名な起業家であり、MIT出身のコンピュータ科学者でもあるリズワン・ヴィルク氏は、いつかシミュレーション仮説が証明されたとしても、それは聖書を否定するものではなく、むしろ聖書の中心的な教えの多くに対する現代的な説明を提供することになると主張している。
「宗教はこの世は一種のシミュレーションであり、魂はそのゲームのプレイヤーだと私たちに伝えようとしていたのです」とヴィルク氏は英紙「Daily Mail」に語る。
ヴィルク氏によれば、キリスト教の多くの中心的な教義は、シミュレーション仮説の枠組みに自然に当てはまるという。彼は魂はシミュレーションされた世界の外に真のプレイヤーとして存在し、人間の肉体はその“アバター”として機能すると考えている。
彼の見解では、聖書の永遠の命を与えられる人々の名前が記された記録帳である「生命の書(いのちの書)」はシミュレーション内で行われたすべての行動を完全に記録したものに似ており、多くの臨死体験者が報告する人生の回顧は、死後にそれらの記録された出来事を再現したものに似ているという。
ヴィルク氏はまた、神が宇宙を創造したという「創世記」は、現代のAIシステムが仮想世界を生成する方法と比較できるということだ。
「キリスト教が真実だとしたら、あるいはほかの宗教のどれかが本質的に真実だとしたら、私たちはシミュレーションされた世界にいる可能性が高いと思います」(ヴィルク氏)
彼は現実をマルチプレイヤーオンラインロールプレイングゲームにたとえ、各人の肉体は“アバター”として機能し、魂はシミュレーションの外に存在し、それを操る真のプレイヤーであると説明する。
「身体がキャラクターであり、アバターであり、ゲームの最後にそのゲームでこれまでに何が行われたかをレビューします」(ヴィルク氏)
死の間際や、臨死体験で見るといわれている“走馬灯”は、“ゲームオーバー”後の人生のゲームレビューであるということなのか。
ヴィルク氏の理論は、神学の領域を超え、現代物理学にも及んでいる。
量子力学、観測者効果、量子もつれといった現象が、コンピュータシミュレーションが仮想世界を必要な時だけレンダリングする仕組みに似ているとヴィルク氏は指摘し、レンダリングでコンピューティングパワーを節約する現代のビデオゲームにたとえる。
さらに宗教的体験、遠隔透視、体外離脱体験、臨死体験は、意識が一時的にシミュレーションされた世界を超えたところを見つめる瞬間を表している可能性があるとヴィルク氏は考えている。
「あらゆる宗教は、神秘家が物質世界の外を覗き込んだことから始まったと言えるでしょう。そして、彼らは再び物質世界に戻ってきたのです」(ヴィルク氏)
シミュレーション仮説は依然として憶測の域を出ず、科学的に証明されてはいないものの、哲学者、物理学者、神学者の間で議論を巻き起こし続けているが、ヴィルク氏にとってシミュレーション仮説は宗教をテクノロジーに置き換えることではなく、テクノロジーを使って古代の信仰を再解釈することにあるということだ。
はたしてシミュレーション仮説によって宗教と信仰が復活することになるのだろうか。そしてこの認識によってテクノロジーとスピリチュアリティが融合する時代を迎えることになるとすれば興味深い。
参考:「Daily Mail」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊私たちの肉体はアバター!? 「シミュレーション仮説」と「聖書(宗教)」の教えが完全に一致していると科学者が主張のページです。聖書、臨死体験、シミュレーション仮説、宗教などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
