M-1決勝進出 錦鯉・長谷川雅紀が「他人の目を意識しない」本当の理由(インタビュー)
■渡辺は長谷川の“お母さん”!?
――この本を出すにあたって、雅紀さんは改めてご自分の人生を振り返ることになったと思うんですが、いかがでしたか?
長谷川 いやもう、めちゃくちゃ嬉しかったですけど、僕は何でも言っちゃうんで、本になってから「あれ、これって言っても大丈夫だったのかな?」と思う部分はありましたね。たとえば、家族もこれを買って読んでるわけですよ。弟とか姉からも「買ったよ!」って連絡が来たんです。本の中では家族のことも話しているので「うわ、これ見られてるんだ。大丈夫かな?」と思いましたね。
渡辺 手鏡で自分の肛門を覗いているところを弟に見られた話とか?
長谷川 あと、僕がおかしいじゃないかと思われて家族会議が開かれた話とか、そういうのも全部書かれてるんで。
――自分が滞納した携帯電話代を払うために弟のパソコンを勝手に質屋に持っていった話とか。
長谷川 そうそう! そのときは焦ってそういう行動に出ましたけど、時間が経って冷静になって考えたら、ひどい話だな、って。
――自分でも思います?
長谷川 思います! だけど、その時はパニックで、何とかしなきゃって思って、そうなっちゃったんですよね。
――精神科医の本に載っていたチェックシートとご自身の行動と照らし合わせてみたら、全部当てはまっていたんですよね?
長谷川 そうそう、人の目を気にしないとか、寝癖のまま外に出るとか、服装を気にしないとか、そういうのが当てはまっていて。
渡辺 「気にしない」が多いな。今も人からもらった服ばっかり着てるもんな。
長谷川 事務所がSMA(Sony Music Artists)なので、フェスとかアイドルイベントのTシャツを頂けたりするんですよ。それでピンク色の3Lぐらいの大きなTシャツがあったんですけど、サイズを見ないで普通に着てたんですよね。
渡辺 絶対大人が着ないようなピンクのでっかいTシャツを着てハゲた人が歩いてきたので、その時は「本当にやめてくれ」と言いました。(笑)
――雅紀さんは他人にどう見られるかがあんまり気にならないんですか?
長谷川 そうなんです。
渡辺 いま舞台に出るときは銀色の靴を履いているんですけど、プライベートでも普通に履いてましたからね。
――でも、芸人というのは人前に立つ仕事だから、どう見られるか気をつけなきゃいけないっていうのはあるんじゃないんですか?
渡辺 一応言ったりはしているんですけど、何を気をつけていいかわからないんですよね、雅紀さんは。
長谷川 最近は「普段から見られている」みたいなことを言われるんで、道を歩きながら鼻をほじるのはやめようとか思うようになりました。
――渡辺さんは雅紀さんに対して、身だしなみについて注意したりもするそうですね。
渡辺 爪も言わなきゃすごい伸びてますからね。「爪切れ」とか「鼻かめ」とか「毎日洗濯しろ」とか、よく怒ってましたね。
――お母さんみたいな。(笑)
渡辺 お母さんの気持ちがわかりましたよ。(笑)
長谷川 こうやって言ってくれる人が今までいなかったんですよ。僕は北海道出身なので、隆のことは「東京のお母さん」って呼んでるんですけど。最初は口うるさくて嫌だなと思ったんですけど、言ってくれる方がいいのかなって途中で思いました。
渡辺 何もやらないですからね。
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2024.10.02 20:00心霊M-1決勝進出 錦鯉・長谷川雅紀が「他人の目を意識しない」本当の理由(インタビュー)のページです。M-1グランプリ、錦鯉、くすぶり中年の逆襲、決勝戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで