元コンビニ店員が「超有名なあの未解決事件」最大の謎を発見!男女のレシートから見えた真実とは?
ある種の職業病とでも言えるが、筆者は常々、ドラマや小説などの中に買い物のシーンが登場すると、ついつい気になって買い物の仕方や金額、品物などを細かく見てしまう。なぜなら作品において、本筋とは関係のない、何気ない描写としてこうしたシーンが描かれる場合、往々にして登場人物の性格や生活などが現れるような配慮がなされているからだ。このことは、我々が行う日々の「リアル」な買い物においても当てはまり、買い物の中身を見ると、おのずとその人物の人となり、さらにはどのような生活を送っているかなどがバレてしまうことを意味しているといえるだろ。
さて、筆者は若い頃、都心部のあるコンビニエンスストアで、長らくアルバイトをしていたのだが、こうしたバイトをしていると、客が来た瞬間に何が目的なのかがわかり、買い物の中身についても、ほぼ言い当てられるようになるという、使えるのか使えないのかまったくわからないような珍妙な芸当が身につくこととなる。それは、客のタイプ別に、だいたいどのようなものを買うかがパターン化されているからだ。従って、逆にレシートを見ても、その持ち主がどのような人物なのかも、おおよそは見当がつくというわけなのだが、ごくごく稀に、そうしたパターンが見えず、極めて不自然な組み合わせの、言わば店員目線では「違和感しか抱かない組み合わせ」で買い物をしているケースが存在する。実はそうしたケースの何割かは、「別の目的」がある客で、たとえば、適当な買い物をすることで犯行を隠そうとしている万引き犯であったり、競合店の偵察部隊であったりもするのだが、その実、こうした「違和感を抱く組み合わせ」の買い物客でさえも、店員目線でいえば、それなりにはパターン化されていて、それこそ、店員生活が長くなってくると、来店した瞬間に、これから万引きや強盗が起きることさえ察知できるようになる。
実は今回、こうした買い物をめぐる話をしたのはほかでもなく、かつてある事件において提示されたレシートの内容が、筆者個人として実に興味深かったからなのだ。前編となる今回は、その内容について、ご紹介したい。
まず、買い物客は若い男女の2人連れ。日時は7月30日の午後9時前。場所は都内某所の住宅街にあるスーパー。このスーパーは午後9時までの営業時間であることから、彼らが訪れたのは本当に閉店時間ギリギリのタイミング。そのため店内は閑散としており、おそらく筆者のような行儀の悪い人間が店員だったら、あまりのタイミングの悪さに思わず舌打ちしてしまうような時間だ。彼らは軽く店内を物色後、果物や総菜などの食べ物だけを買い、閉店目前の8時56分に会計を済ませると、そのまま店を出て併設の駐車場へと移動し、乗ってきた白いセダンで帰っていったという。なお、この客たちが購入した品目は以下のものであったという。
<レシート記載の品目>
●青果…88円(※品目詳細不明。1個単位で売られている輸入オレンジ、リンゴ類、アボカドなどだろうか)
●モヤシ…45円
●青果…96円(※品目詳細不明。安売りのバナナの小袋、あるいはキュウイあたりだろうか)
●青果…580円(※品目詳細不明。時期的にはイチジクやネクタリン、さくらんぼあたりのパック、あるいは、小玉すいかあたりだろうか)
●お好み焼き…268円(※惣菜コーナーの商品だろうか)
●焼きそば…228円(※同上)
●ハム…398円
全7点の購入で合計1754円(税込)
※なお、「青果」の詳細は判然としないが、東京都中央卸売市場の市場統計情報(平成27〜令和元年)によると、この購入時期に流通量が増える主な果物は、あんず、すもも、桃、ハウスみかん、アレキサンドリア、メロン、すいか、マンゴー、ブルーベリーなどであるという。
さて、これらがその男女客が購入した品目である。皆さんはどのようにお感じになるだろうか。
※ 後編(1月3日18時に配信予定)に続く!
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2024.10.02 20:00心霊元コンビニ店員が「超有名なあの未解決事件」最大の謎を発見!男女のレシートから見えた真実とは?のページです。レシート、未解決事件シリーズ、八王子スーパー強盗殺人事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで