「コロナ予防に有効なお酒、ダメなお酒」が研究で判明! ビールはまさかの…

画像は「Getty Images」より

 中国の科学者チームが、さまざまなアルコール飲料の摂取と新型コロナウイルス感染症のリスクとの関連性を分析した結果、感染リスクの低減に最適なアルコールが判明したという。

 「Great Game India」(1月25日付)によると、深圳市康寧医院の研究者らが「UK Biobank」のデータベースに登録されている平均年齢69歳の47万3957人の被験者を対象に、新型コロナウイルス感染症陽性者1万6559人を含む調査を行い、飲酒状況(非飲酒者、以前飲酒していた者、現在飲酒中の者)とアルコール摂取頻度(週3回未満、週3回以上、全く飲まない)でグループ分けした。

 どのアルコール飲料においても、大量の飲酒は健康的ではないことを強調した上で、研究者らは、「赤ワインの消費量がガイドラインを超えるか2倍以上であること」、「酒精強化ワインの低頻度の消費(週に1~2杯)がガイドライン内であること」、「白ワインとシャンパンの高頻度の消費がガイドラインを超えること」のすべてが、新型コロナウイルス感染症のリスクを低減すると結論づけた。

 このガイドラインは、グラス1杯のワインを1.5ユニット、度数の低いビール1パイント(568ml)を2ユニットとして、週に14ユニット以下に定められている。つまり、赤ワインを週に10杯弱〜19杯弱、白ワインとシャンパンであれば10杯弱飲んでいる人は新型コロナウイルスのリスクが低下するということだ。

 一方で、ビール、シードル、蒸留酒は摂取量、摂取頻度にかかわらず、新型コロナウイルス感染症のリスクを増加していたとのことだ。この結果から研究者らは、「ビール、シードル、蒸留酒の消費者に健康的な生活習慣や優遇政策を提唱することで、新型コロナウイルス感染症のリスクを低減することに重点を置くべきである」と主張している。

 ただ、学術誌「Frontiers in Nutrition」に掲載された研究報告では、「アルコール飲料の飲用状況、頻度、量などは新型コロナウイルス感染症関連死亡率とは関連しなかった」と結論づけているため、ワインを買いに走るのはまだ早そうだ。今後の研究を待ちたい。

参考:「Great Game India」、ほか

TOCANA編集部

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