人工冬眠は「リスの真似」がベストか!? 超長期の深宇宙旅行も実現へ(最新ニュース)
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(2022年2月4日 夕刊)
いつしか人類が挑むことになる宇宙の遥か彼方への旅。地球からの距離が200万km以上を「深宇宙」と呼ぶが、途方もない距離をとてつもない時間をかけて移動することになる深宇宙の旅で問題になるのが食料や健康、そして人間の寿命だ。
そこで最も有効な手段と考えられるのが一時的に生体反応を抑えてしまう「人工冬眠」なのだが、実現に向けての研究が着々と進んでいる。今回カナダ・モントリオール大学の研究者たちは、冬眠中の野生のリスの体内で起きる「尿素窒素サルベージ」と呼ばれるプロセスに注目。そのメカニズムを安全かつ効果的に人間にも引き起こすことができれば、長い長い宇宙の旅も可能になると考えているようだ。無重力の宇宙環境では筋力の低下も大きな問題となるが、「尿素窒素サルベージ」では通常尿として排泄される尿素に含まれる窒素を、腸内微生物の力で再利用して新しいタンパク質をつくる。研究グループは「理論的には可能」としてさらに研究を進めるという。また一歩、人類が本当の意味での宇宙人となる日が近づいた。
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