世界一危険な秘密結社「オクトパス」の恐怖! 怪死したジャーナリストと極秘プログラム「PROMIS」の闇
※ こちらの記事は2019年6月27日の記事を再掲しています。
社会の暗部に目を向け続けているジャーナリストが自らの命を絶つとき、ひとつの重大な疑念が湧き上がってくる。それは本当に自殺なのか? 死の背後に、情報の拡散を嫌う第三者の影があるのではないか?
このたび紹介するのは、世界を股にかけて暗躍する秘密組織と、謎の核心に迫ったジャーナリストの物語である。
■秘密結社“オクトパス”
1991年8月9日、アメリカ東海岸ウェストバージニア州、マーティンズバーグに建つシェラトンホテル517号室の浴槽で、ダニー・カソラーロは非業の死を遂げた。
両手首が切り裂かれ、家族宛ての遺書が残されていた。典型的な自殺にも思われる。
が、事の成り行きを考えれば、それほど単純な出来事として片付けるにはふさわしくなかった。
彼は死の直前まで、オクトパス、すなわち「タコ」と名づけられた強大な秘密結社の存在を解き明かそうとしていた。
その名前の由来のごとく、地球上に無数の触手を張り巡らし、自在に影響力を行使する組織――。それがオクトパスなのである。
■触手とのファーストコンタクト
オクトパスに関わるカソラーロの一連の取材は、彼の死の一年半前から始まっていた。米国家安全保障局の出身者でコンピュータソフトウェア業界の大物である、ウィリアム・ハミルトンという人物に探りを入れたのが発端である。
ハミルトンは米司法省のための非常に洗練されたプログラムの考案者である。
プログラムは同省の要求するとおり、犯罪者の追跡と発見に役立つものではあったが、ハミルトンは受注費の水増しのかどで訴訟を起こされ、敗訴を余儀なくされた。さりながら、それはプログラムの開発終了を意味することはなく、情報組織の怪しげな面々の手に渡って開発・改良は続行されていた。
プログラムの名は――PROMIS。
独自に改良を施されたそれは、ハミルトンが手がけた初期のバージョンに対し、ある決定的な違いを有していた。
新しいバージョンには、イスラエルとイランを含む全地域において、このプログラムを利用したほぼすべての人物を米政府が監視することを可能とする、バックドアが設けられていたのである。カソラーロはこうした操作の裏に、奇怪なタコの触手がうごめく気配を感じ取ったのだった。
■世界の大事件の影に……
彼は取材に没頭した。すると、より複雑な事実に直面することになった。
オクトパスは、大企業、政治、軍隊、諜報機関の有力者で構成されていた。結びつきは緩やかで流動的ではあったが、そこには世界中に、かつ大規模に影響を及ぼすだけの骨格が出来上がっていた。
カソラーロが虎穴へとさらに踏み入ると、米ソの全面核戦争が懸念された1962年のキューバ危機と、ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の影にも、オクトパスの関与が垣間見えた。そして1988年12月、スコットランドのロッカビーでボーイング747ジャンボジェット機が破壊され、計270人が命を落とした際にも……。彼が解こうとする謎は、より血なまぐさいものに姿を変えつつあった。
彼の調べたところによれば、オクトパスは世界一有名な秘密基地、米ネバダ州「エリア51」においても存在感を放っていた。オクトパスは同基地とニューメキシコ州北部の地下施設の双方へ、致命的なウイルスを作成するための研究資金を提供したと伝えられている。
スパイ活動、諜報活動の分野で長年働いていたマイケル・リコノシウートなる人物との接触を機に、カソラーロの取材はさらなる深みへと突き進んでいった。
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2024.10.02 20:00心霊世界一危険な秘密結社「オクトパス」の恐怖! 怪死したジャーナリストと極秘プログラム「PROMIS」の闇のページです。秘密結社、エリア51、スパイ、軍産複合体、オクトパスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで