奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件

※ こちらの記事は2017年11月11日の記事を再掲しています。

 空気中の水蒸気が凝結し、細かな水滴となって浮遊している状態のことをいう“霧”。一般的には気象条件がそろって発生するものだと考えられているが、神隠しを引き起こす奇妙な霧の発生が世界中で目撃されている。


■消失したチリ空軍中尉と飛行機

奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件の画像1画像は、「WIKIPEDIA」より

 1914年、チリ空軍のパイロット、アレハンドロ・ベロ中尉は試験演習に参加している時に“奇妙な霧”にのみ込まれ、飛行機ごと姿をくらました。目撃者は“奇妙な霧”に突入したアレハンドロの飛行機が、数秒後に出てくると予想したが彼はそのまま“消失”。その後、地域一帯から広域にわたり捜査が行われたものの、アレハンドロどころか飛行機すら発見されることはなかった。この事件はチリ国内で大きく取り上げられ、個人的に彼の飛行機を探し始める人が続出。また、なにかの途中で姿を消してしまう人のことを“ベロ中尉のように見失う”と例える表現も生まれたのだとか。

 

■忽然と姿を消した数百人の兵士

奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件の画像2画像は、「MYSTERIOUS UNIVERSE」より

 アレハンドロが消失してから1年後には、「ノーフォーク連隊集団失踪事件」が起きている。第一次世界大戦中の1915年8月、英国陸軍・ノーフォーク連隊のおよそ300名がトルコ・アンザックの近くにあるサル・ベイ丘を目指して歩みを進めていた。しかし、このあとに続く連隊は、丘の上からノーフォーク連隊に向かって“灰色の霧”が下りてくるのを目撃。ノーフォーク連隊が吸い込まれるようにその霧に入っていくのを見ていた。そして、1時間後に“灰色の霧”が晴れたが、ノーフォーク連隊の姿はなかったという。イギリスはオスマン帝国軍がノーフォーク連隊を拉致したと考えていたが、オスマン帝国側は「そのような部隊との交戦記録はない」と否定。結局ノーフォーク連隊は「行方不明」として処理された。

 

■「カサ・グランデ・マウンテン」の黒い霧

奇妙な霧が引き起こした恐すぎる神隠し5選! ノーフォーク連隊、イニャンガニ山… 世界で相次ぐ未解決失踪事件の画像3画像は、「City-Data.com」より

 米国アリゾナ州のカサ・グランデ・マウンテン付近では、奇妙な“黒い霧”が多く目撃されている。この霧に包まれると不安な気持ちにさいなまれ、気づいた時にはカサ・グランデ・マウンテンから離れた場所に行きつくことがあるのだという。カサ・グランデ一帯は、もともとネイティブ・アメリカンのホホカム族の故郷であったが、彼らは紀元前1100年ごろに消滅。一説には“黒い霧”は部族消滅と何らかの関係があるといわれている。また、研究者の中には“黒い霧”の正体がホホカム族の幽霊だと主張する人もおり、彼らが霧になって付近一帯にある遺跡を保護しているとの言い伝えもあるようだ。

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