「現実はハリウッドより面白い」ハーバード物理学者が「UAP科学諮問会議」を発足 —— 12人の専門家で“母なるオーブ”の正体に挑む!

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 未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)をめぐる議論が、ついに「ネット上の憶測」から「科学の正攻法」へと舵を切ろうとしている。ハーバード大学の物理学者アヴィ・ローブ氏が、米政府機関に直接助言する「UAP科学諮問会議」の発足を明らかにしたのだ。各分野の第一線に立つ12人で構成されるこのチームは、もはや空想ではなく現実に動き出した組織だという。きっかけは、奇しくも同じ日に重なった「二つの出来事」だった。

スピルバーグの新作と政府の機密解禁が「同じ日」に

 事の発端は2026年6月12日。スティーヴン・スピルバーグ監督がUFOを題材にした最新作『ディスクロージャー・デイ(Disclosure Day)』を公開したまさにその日、米政府が機密解除されたUAP関連ファイルの第3弾を公開した。ローブ氏は、実際の政府開示文書を分析してからわずか数時間後にスクリーンでスピルバーグの描く“接触”を目にしたことになる。

 そして彼が下した結論は明快だった——「現実はハリウッドの脚本よりもはるかに刺激的だ」。ローブ氏はそもそもSF映画の“芸術的自由”を楽しむのが苦手だという。作り手たちが物理法則を平然と踏み越えてしまうからだ。科学の理解が不完全なのは事実だが、それは人類が積み上げた知見を放棄してよい理由にはならない、というのが彼の一貫した立場である。

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アヴィ・ローブ氏 By Christopher MichelOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

“母なるオーブ”が子オーブを発射——AARO報告書の異常現象

 今回のファイルには見過ごせない一件が含まれていた。2026年6月5日付で、ペンタゴンの全領域異常解決局(AARO)局長ジョン・コスロスキ博士の署名が入った新報告書だ。2023年10月の二日間、法執行機関の関係者が観測したという奇妙な現象が記されている。

 オレンジ色の“母(マザー)”オーブが、より小さな赤いオーブを次々と発射していたというのだ。母艦が小型機を放つかのようなその光景は、まるでアニメ『エヴァンゲリオン』の使徒を思わせる。報告書によれば、寄せられた現象のうち実に40%が合理的な説明をつけられず、未解決のまま残されているという。

 ローブ氏は、UAPの最も“地に足のついた”解釈は「人工物である」ことだと指摘する。敵対国がドローンや気球で米国の戦略拠点を偵察している可能性だ。情報機関やペンタゴンが正体を突き止められずにいる現状こそ、安全保障上の深刻な懸念にほかならない、というわけである。

12人の専門家が集結した「UAP科学諮問会議」

 ローブ氏は、ホワイトハウス、AARO、国家情報長官室(ODNI)、FBIらが主導する形で「UAP科学諮問会議」を立ち上げたことを明かした。彼自身がチーム編成を任されたといい、これは願望ではなく「すでに現実だ」と強調している。

 招集された12人の顔ぶれは多彩だ。異常現象の同定を専門とするキャロル・クリーランド教授、分子生物学と材料科学のギャリー・ノーラン教授、そして“懐疑論者”として知られるマイケル・シャーマー博士の名もある。データ解析とAI、海洋学、人類学、計量心理学の専門家まで揃い、肯定派と懐疑派の双方を含める点に、データで決着をつけようとする姿勢がうかがえる。目的は、米政府機関がUAPの正体解明を支援すること。その先に待つのは、重大な安全保障上の侵害が特定されるか、あるいは人類史上最大の科学的発見がもたらされるか——という二つの結末のいずれかだという。

「観客ではなく、オーブから目を離すな」

 これまでの3度のUAPファイルは合計10億回を超える閲覧を記録し、SNS上では膨大な憶測が飛び交ってきた。だがローブ氏は、優れた探偵が謎を解くのは新たな証拠を集めて分析するからであって、SNSで論じたりAIに答えを求めたりするからではない、と釘を刺す。

 彼はバスケットボール選手の格言をもじって、こう言い表した。「我々は観客ではなく、オーブから目を離してはならない」。膨大なデータを分析した末に、そのひとつが合理的な疑いを超えて非人類起源の技術だと判明したなら、それは人類史上最大の発見となる。スクリーンの中の“接触”よりも夜空のオーブのほうがはるかに面白い——そう言い切る物理学者率いる12人のチームは、果たして「観客」を黙らせる答えにたどり着けるのだろうか。

参考:Avi Loeb (Medium)、ほか

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