50万ドルのミサイルで撃墜した「UFO」の正体はボーイスカウトの風船だった! 元AARO長官が明かす米軍迷走の内幕

アメリカ軍が「正体不明の物体」として最新鋭ミサイルで撃ち落とした”UFO“——その正体が、ボーイスカウトの研究用風船だったことが明らかになり、波紋を呼んでいる。撃墜にかかったコストは、なんと約50万ドル(約7500万円)。世界を8周もしていた一個の風船を、戦闘機が爆破するために投じた金額だ。米政府の未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)対応の内実が関係者自身の口から次々と暴露され、その”迷走ぶり”が浮き彫りになりつつある。
ヒューロン湖上空2万フィートの謎の物体
事の発端は2023年2月にさかのぼる。ミネソタ州空軍州兵のF-16ヴァイパー戦闘機が、五大湖の一つヒューロン湖の上空およそ2万フィート(約6000メートル)に浮かぶ謎の物体に緊急発進した。先月公開された約45秒の映像には、黒い球体状の物体が照準器の中央に捉えられ、下部に紐のようなものがぶら下がっている様子が映っていた。次の瞬間、AIM-9サイドワインダー・ミサイルが放たれ、物体は空中で粉々に砕け散った。
撃墜命令を下したのは、当時のバイデン大統領だった。軍指導部の助言を受けた「念には念を入れて」の判断だったとされる。軍当局は物体を「八角形の構造物」と説明し、監視装置の可能性と飛行の安全上の脅威を理由に撃墜したと発表した。だが公開された機内交信の音声からは、パイロットたちが「これを風船と呼んでいいものか分からない」「肉眼でも見えるが正体がはっきりしない」と戸惑い、定義をめぐって押し問答を繰り返していた様子がうかがえるという。
「世界を8周していた」風船を50万ドルで爆破
この物体の正体について爆弾発言を投下したのが、連邦政府の全領域異常解決局(AARO)の元長官ショーン・カークパトリック氏だ。同氏が今年4月の会議で明かしたところによれば、ヒューロン湖上空のUFOは、なんとボーイスカウト隊が打ち上げた研究プロジェクトの風船だったというのだ。
しかもこの風船、撃墜されるまでに地球を8周していたという。カークパトリック氏は50万ドルのミサイルでそれを撃ち落としたと述べ、議会でこの事実を説明した際の議員たちの反応は「想像してみてほしい」と苦笑交じりに語ったと伝えられる。地球を8周するほど高性能に作られた風船が、皮肉にも”未知の脅威”と誤認され、戦闘機の餌食になった格好だ。
※動画
話題になってるこの動画、ミシガン州ヒューロン湖上空で米空軍のF-16戦闘機が正体不明の飛行物体に空対空ミサイル「AIM-9Xサイドワインダー」を発射して撃墜した様子らしい。
— 渡邊存瀰 (@z_wtnb) May 23, 2026
ただ気象用の気球説もあるっぽい。 pic.twitter.com/kaTdqswYhq
12ドルの愛好家風船と「お誕生日おめでとう」バルーン
迷走はこれだけにとどまらない。米軍はこの2月、わずか2週間で北米上空の高高度物体を4つも撃墜している。発端は2月4日にサウスカロライナ沖で落とされた物体で、FBIの残骸分析により、米軍基地周辺の通信を傍受するアンテナを備えた中国の監視網の一部と判明した。いわゆる「中国偵察気球」事件だ。
問題はその後だ。この失態への批判が高まる中、軍は探知した物体を片っ端から撃ち落とすようになったとみられる。AAROの元暫定責任者ティム・フィリップス氏も、中国気球の屈辱の後、国防総省は探知したUAPを手当たり次第に撃っていたとの趣旨を語っている。
実際、アラスカ沖で落とされた物体は、後に愛好家団体の趣味の風船と判明した。同団体が2月11日に風船の「行方不明」を報告したまさにその日、米軍F-22は約43万9000ドルのミサイルで正体不明の物体を撃墜していた。風船自体の推定価値は、わずか12ドル(約1800円)程度だったという。
カークパトリック氏はさらに別の事例にも言及している。あるパイロットが「ステルス能力を持つUFO」への遭遇を報告し、ミサイル発射の許可が下りた。だが最終的に撃ち落とされたのは、ウォルマートで売られている「お誕生日おめでとう」と書かれた星形のマイラー風船だったというのだ。
なぜ風船はUFOに見えたのか
軍関係者によれば、トランプ政権下で公開されたものを含む多くの”UFO映像”は、実際にはありふれた人工物の誤認だという。フィリップス氏は、無人偵察機リーパーのオペレーターが任務の合間に退屈し、何かを捉えても正体が分からぬまま報告へ至る心理的背景を指摘している。
現場の混乱も深刻だった。ヒューロン湖の撃墜では、F-16が1発目を外し、2発目でようやく命中させたと報じられている。国防総省の内部メモは物体を「小型の金属製風船」と記していたが、現場のパイロットは肉眼で見ても判別がつかなかったという。
これらの物体が地球外起源でなかったことは、ほぼ確実だろう。だが、世界最強の軍隊がボーイスカウトの風船や12ドルの玩具、果ては「お誕生日おめでとう」のバルーンに数百万ドルものミサイルを撃ち込んでいたという事実は、また別の意味で空恐ろしい。本物の脅威と他愛ない風船を見分けられぬまま引き金が引かれ続けていたのだとすれば——空を見上げる私たちが本当に警戒すべきは、果たしてどちらなのだろうか。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊50万ドルのミサイルで撃墜した「UFO」の正体はボーイスカウトの風船だった! 元AARO長官が明かす米軍迷走の内幕のページです。米軍、気球、撃墜、UAPなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
