ウクライナ侵攻が生んだ「UFOタブー」とは!? 人類と宇宙人の“交換留学”まで岩手大名誉教授が暴露!(インタビュー)
■ロシアのウクライナへの侵攻はUFOタブーに影響を与えるか
――2022年2月に、ロシアがウクライナに軍事侵攻しました。どう解釈しますか?
深刻な事態が進行している現状ではありますが、ここでは、UFO問題に的を絞ってお答えすることにいたします。
昨年6月に国防総省が公表した予備的報告書は、解明できなかったUAPの一因として「ロシアや中国」などを名指しして、それらの国の秘密兵器である可能性に言及していました。これは、ロシアや中国にそのような秘密兵器がある可能性を示唆することにより、両国に対する防衛強化の理由づけをするための、一種の偽旗作戦とも考えられます。
どういうことかというと、前に話したとおり、ロシアや中国にそのような秘密兵器がある可能性を示唆することにより、両国に対する防衛強化の理由づけをするためと考えられるからです。もし、ロシアにそのような秘密兵器があれば、今回の軍事行動において使われたのではないでしょうか。
その意味で、UAPが「ロシアや中国の国の秘密兵器である可能性」を示唆したアメリカ国防総省の予備的報告書の主張には、根拠がなかったと言えるでしょう。
――ロシアのウクライナへの軍事侵攻はUFOタブーに影響を与えるでしょうか?
昨年末にアメリカの国防総省から発表されたヒックス文書によると、数週間以内に、アメリカ国防総省は空中物体特定管理同期化グループ(AOIMSG)の態勢を発表するとのことでしたが、未だに発表がありません。
ロシアによるウクライナへの侵攻により、UAP(UFO)について論じることを躊躇したのかもしれません。つまり、このような状況下でUFOについて論じることでひんしゅくを買うと危惧したのかもしれません。
もしそうだとしたら、それは「UFOタブー」のためと言えるでしょう。しかし、国防総省が、ロシアとウクライナの問題に専念するのはむしろ当然であって、人命に関わる現下の案件以上に優先すべき事柄はないはずです。
いずれにしても、ロシアによるウクライナへの侵攻は、UFOが政治的には優先度の低い問題であることを世界に改めて印象づける結果をもたらしました。
UFOが地球外生物(ET)の乗り物だとするET仮説が立証されたとしても、地球上には多様な主張をもつ国家があるので、ETが訪れたときに世界が意見を統一させて一体となって対応するのは至難のわざでしょう。したがって、ETと対峙するための世界政府をすぐに成立させることができるかというと、その可能性については悲観的にならざるを得ません。
ロシアと西欧諸国の対立が激しくなっている現状では、各国による「UFOタブー」はますます強化に向かうことはあっても、緩和に向かうことはないだろうと思われます。
――ありがとうございました。
〜おわり〜
※ 触れたら干される2つの「UFOタブー」が明かされた前編はコチラ!
原澤 亮(はらざわ・りょう)
理化学研究所研究員、アメリカ国立衛生研究所(NIH)招聘研究員、宮崎大学助教授、東京大学助教授、岩手大学(岐阜大学大学院兼務)教授を歴任、この間、国際原核生物分類命名委員会(International Committee on Systematics of Prokaryotes)委員、国際マイコプラズマ学会(International Organization for Mycoplasmology)評議員を併任、日本獣医学会賞受賞(1990年)、日本マイコプラズマ学会北本賞受賞(2003年)、岩手大学室内楽倶楽部主宰(ビオラ、バイオリン担当)、将棋六段。現在、岩手大学名誉教授。
2022年4月に『漏えい文書が明かす「UFOタブー」と積極的不可知論』(ヒカルランド)を出版。
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2024.10.02 20:00心霊ウクライナ侵攻が生んだ「UFOタブー」とは!? 人類と宇宙人の“交換留学”まで岩手大名誉教授が暴露!(インタビュー)のページです。タブー、プロジェクト・セルポ、ウクライナ侵攻、原澤亮、岩手大学などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで