露がウクライナに宣戦布告できない事情とは? 米が得た利益、英の謀略も… ジェームズ斉藤が闇を完全暴露!
ジェームズ ドイツは今そういうことをしていません。今あの国は腰抜けの国になっています。歴代首相のメルケルやシュレーダー、ショルツも皆、親露派です。ドイツが親露なのは輸出の国だからで、安い労働力をロシアから送ってもらっています。ロシアはロシア人を差し出して、その代わりに技術をもらうということをしています。また、ノルドストリーム2などのガスパイプラインをロシアからドイツに直結しようともしていました。これはドイツが数兆円払って建設していたものですが、ロシアのウクライナ侵攻によって一発でぶっ飛んでしまっています。
──でも、NATOに最も金を出しているのはドイツですよね?
ジェームズ ウクライナ侵攻前のNATOは分裂していました。ドイツが親露派だったからです。今回、プーチンがあからさまな侵略をしたのでドイツもロシア利権を全部手離すしかなくなり、今は結束しています。実は、これを最も喜んでいるのはアメリカです。アメリカの戦略はアフガン撤退を見ればわかるようにユーラシア大陸からの撤退です。他国の「子守」なんかするよりもまず自国だということで、北米大陸の開発に力を入れようとしています。アメリカはまだ未開拓な国で、真ん中のほうはまだ何も開発されていない土地ばかりです。そういう路線変更もあって、ウクライナにも深く関わる気がないのです。
──アメリカは今回のウクライナではどういう役割で、どういう利益を得たんですか?
ジェームズ アメリカの利益はユーラシア大陸を手放す第一段階としてヨーロッパを手放すことができたということです。ウクライナ侵攻以前のNATOは弱体化が激しく、ロシア軍のめちゃくちゃな軍事作戦でも倒されてしまう可能性があったんです。そんな状態だとさすがにアメリカもヨーロッパを手放すことができなかったのですが、今回の侵攻のお陰でNATOは結束しました。スウェーデンとフィンランドのNATO加盟でより結束力が高まる勢いです。これでやっとアメリカが引いてもヨーロッパが結束できる路線ができたのです。
逆にここで一番焦っているのがイギリスです。イギリスはユーラシア大陸への介入をアメリカに任せていたのですけど、アメリカが本格的に撤退するので、イギリスがNATOの結束を促すリーダー格にならないといけなくなっています。
──実はイギリスが結構な黒幕だったんですか?
ジェームズ 多くのマスコミがそこを見逃しています。イギリスはこういった紛争に対してずっと傍観者でした。それが今回は首相自らウクライナに行くなど、あまりにも積極的過ぎます。それはアメリカが手を引いてしまっているからです。
そもそもアメリカとロシアが敵対していることがおかしい話なんです。ロシアと敵対していたのはずっとイギリスでした。アメリカ建国のスポンサー国の一つは帝政ロシアだったのですから。第一次世界大戦と第二次世界大戦の両大戦においてもロシアとアメリカは同盟国で、特にルーズベルトは共産主義者でしたからイギリスの植民地主義をとても批判していて、逆にスターリンのことは親しみを込めてアンクル・ジョーと言っていたくらいなんです。それがイギリスのチャーチルの謀略で第二次大戦に参戦し、戦後は冷戦が始まったのです。この冷戦のきっかけを作ったのもチャーチルです。1946年に首相ではなくなっていた彼がアメリカのウエストミンスター大学で演説し、「鉄のカーテン」と言いました。これによって東西の冷戦状態が大きくクローズアップされていったのです。いまの米露の対立もイギリスが作ったものです。それをわかっているのでアメリカはウクライナに軍事侵攻しないのです。民間軍事会社が行くのは軍需産業が儲かるからで経済行為です。アメリカは「もうヨーロッパのことはヨーロッパがやれ」と思っているのです。
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2024.10.02 20:00心霊露がウクライナに宣戦布告できない事情とは? 米が得た利益、英の謀略も… ジェームズ斉藤が闇を完全暴露!のページです。プーチン、バイデン、岸田文雄、グレートリセット、ウクライナ侵攻、第三次世界大戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで