露がウクライナに宣戦布告できない事情とは? 米が得た利益、英の謀略も… ジェームズ斉藤が闇を完全暴露!

【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】「ウクライナ侵攻」の真実 第14回

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画像は「METRO」より引用

【ジェームズ斉藤が明かす「ウクライナ侵攻」の真実】
第1回:全ては出来レース… 米露は密約を交わしている
第2回:真の黒幕はバチカンか!? 裏世界の縮図を暴露
第3回:ロシアの目的はウクライナの「隠し核兵器」か!?
第4回:侵攻直前にロシアが流した“謎の映像”の意味
第5回:ウクライナ大統領の正体は“ロシアのスパイ”か?
第6回:侵攻の陰でロシア軍内部にプーチン暗殺の陰謀!?
第7回:プーチンはチェルノブイリに核を落とすつもりか!?
第8回:ゼレンスキーの“報じられない闇”! 黒すぎる人脈
第9回:侵攻苦戦は“伝統”… プーチンを操る「影の支配者」
第10回:プーチンはすでに核兵器使用を決意か!? “三重の裏”
第11回:プーチンは「ユダヤ・ファースト」で動いていた!?
第12回:ロシアは核攻撃で「日本の再現」狙う!? 本当の戦況
第13回:“ウクライナ後”に待ち受ける「新たな世界秩序」
第14回:本記事
第15回:オリガルヒ怪死の真実、「グレート・ナラティブ」へ

ジェームズ斉藤(以下、ジェームズ)  今回はウクライナ侵攻についての総括を一度ここでしてみたいと思います。

──それは長期戦になりそうだからということですか?

ジェームズ  戦争を語る時に“絶対”はないのですが、この戦争はほぼ長期戦になるでしょう。5月9日のロシアの戦勝記念日にプーチンが核兵器のスイッチを押していたら違っていたでしょうけど、今回は、プーチンの側近で国家安全保障会議議長のパトリシェフが止めたと聞いています。パトリシェフがウクライナの様子をプーチンには正確に伝えないインテリジェンスをしているようです。つまり意思決定を阻止したのではなく、核攻撃をさせないようなインテリジェンスを上げていたということです。

──側近が核発射を止めたと。

ジェームズ  プーチンはもともと核のスイッチを押すことに抵抗はないのですが、ロシアの閣僚たちにはあるわけです。いま押せば、これまでロシア寄りだった中国やインドまでが離れてしまう恐れがあったので、プーチンにはウクライナの現状を甘く伝えたようです。

──プーチンはいま押す気満々過ぎて危ないんですね?

ジェームズ  昔から危ない人であるのは確かですが、特に今はアメリカに押せてなぜ自分に押せないのだという気持ちがあると思います。そもそもロシアでは核兵器は「使うもの」ですし、それをわかっているので、今回は側近たちが甘いインテリジェンスを伝えているんです。プーチンは戦場から離れているので彼らを信じる以外にはないのです。

──もしかして、ウクライナ戦争はロシアが負けそうなんですか?

ジェームズ  苦戦はしています。当初は3日で終わると言っていたものが、3カ月以上もかかっているので大誤算なのは間違いありません。しかし、戦争の勝ち負けというのは世論やメディアが決めるわけではありません。政治が決めるものです。つまり「負けだ」と認めた瞬間に負けが確定します。それはアメリカのイラク侵攻を見ればわかるでしょう。我々はアメリカが勝ったと思っていますが、イラクの軍人たちは負けたとは思っていませんから文字通り地下に潜ってゲリラ戦を繰り広げ、10年後に力を溜めて地上に出てきたのがイスラム国ですので。アメリカが圧倒的な勝利に見えたイラク侵攻でさえ、これですから西側がロシアを倒すというのは不可能だと思います。

──国土も広いし、まだまだ人の動員もできるということもありますし。

ジェームズ  そうです。国土が広いですから、いくらでも撤退できるというのはロシアの強みです。ただし、人の動員はプーチンにとって諸刃の刃です。イギリスのウォレス国防大臣が戦勝記念日に(ロシアが)ウクライナに対して宣戦布告を正式にすると言っていたじゃないですか?

──はい。でも、しなかったですね。宣戦布告すれば、予備兵とか動員できるので、これはあるのかと思っていました。

ジェームズ  その可能性は最初から低いと思っていました。理由はロシア国内で暴動、いや革命が起きてしまうからです。ウクライナに兵を送る場合、鉄道輸送の関係で一旦、モスクワ及びその周辺に兵を集めることになります。フル装備の兵士がロシア中から何十万人とモスクワ近郊に集まることになるわけで、こんなことをしたら一発で革命が起きます。実際、第一次世界大戦で地方から動員された兵士が今のサンクトペテルブルクに集められた時にロシア革命は起こっています。この時、ドイツ帝国から送り込まれたスパイがレーニンです。

──レーニンってあのレーニンですか?

ジェームズ  そうです。彼はドイツのスパイでした。一時、彼はスイスに亡命していましたよね? そこから窓のない列車に乗せられてサンクトペテルブルクまで移動しています。その当時、スイスからサンクトペテルブルクに行くにはドイツ帝国を通過するルートしかありませんでした。彼らはドイツの許可をもらってサンクトペテルブルクに帰っています。

──いま調べたら確かにそうですね。レーニンはドイツ帝国が用意した封印列車に乗ってロシアに戻っています。

ジェームズ  日本の書物ではドイツがロシア国内の混乱を期待して国内の通過を許可した、など書かれていますが、それは彼がドイツのスパイだったからです。反ロシア帝国のエージェントだったのでドイツは力を貸したのです。実は、この当時、イギリスもロシア帝国内にスパイを送り込んでいました。それがラスプーチンで、彼はイギリスのスパイでした。

──あの怪僧ラスプーチン。

ジェームズ  そうです。彼は任務が完了したあとにイギリスのMI6(当時の呼称はSIS)に殺されています。

──ということは、今回もドイツやイギリスはロシア国内に反対勢力を送り込んでいるんですか?

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