ウクライナの河童「ヴォジャノーイ」がロシア軍を撃破か? 日本発の分析を現地も支持!

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ヴォジャノーイ 画像は「Wikipedia」より引用

 13日、アメリカ及びイギリスの国防当局は、ウクライナ東部ドンバス地方の制圧を目指していたロシア軍がドネツ川の渡河作戦中にウクライナ軍の攻撃を受け、重大な損失を出して作戦に失敗したと発表した。ロシア軍側は一個大隊級の戦力を失ったとみられている。ウクライナ軍は偵察隊の情報によりロシア軍がセレブリャンカ付近へ移動する計画を事前に得ていたため、渡河地点を予測することができ、セベルスキー・ドネツ川の橋脚と設備の破壊に成功。ロシア軍の撃破に繋がったとされている。

 そこで日本のネット上で話題になったのが、「ロシア軍はウクライナのドネツ川に住む河童によって撃破された」というツイート。もちろん、ネタのツイートだったのだが「ドネツ川の河童」という単語が多くの人の興味をひいたのか、「ドネツ川の河童は戦車の尻子玉を抜く」「ABC兵器のCはCappaのC」など、様々なネタが重ねられていった。スラブ圏には昔から、川や湖に住み人間を襲って水の中に引きずり込むという河童のような「ヴォジャノーイ」という妖怪の伝説が存在していたこともこのネタが注目されるのに一役かったと言えるかもしれない。

 そして21日に「味噌グラム(@misogram)」さんがTwitterにて「ドネツ川で河童に襲われるロシア軍」のイラストを投稿。このイラストはかなりの反響を呼び、英語圏やウクライナの人達にも届いた。そして22日、ウクライナメディアのOBOZREVATELが「日本のアーティストが、セヴェルスキー・ドネツ川を強奪しようとして敗れたロシア占領軍を描いた。彼の絵の中で、ロシア兵士らは神話上の怪物(※河童)の餌食になっている」と紹介するに至ったのだ。

 このニュースを受けてか、ウクライナを初めとする欧米の人たちの間で味噌グラムさんのイラストと日本の妖怪である河童が話題になり、なんと味噌グラムさんのイラストはセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使にリツイートされるまでになった。ひょんなことから注目を集めるようになった日本人が愛する妖怪・河童の活躍はどこまで広がっていくのだろうか。

参考:「読売新聞」、「OBOZREVATEL」、ほか

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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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