マヤ文明は「QRコード」を使っていた? 彫像の顔を読み取ってみたら…!
※ こちらの記事は2015年8月26日の記事を再掲しています。
かつて、メキシコ南東部やグアテマラ一帯を中心に栄華を誇ったマヤ文明。紀元前3000年頃から、16世紀末にスペイン人の侵攻により滅ぼされるまで、長きにわたり独自の文化を継承してきた。その絶頂期は8世紀頃であったとされるが、現存する遺跡からは現代にも通用するほど高度な技術や天文学的知識を有していたことをうかがわせる数多くの品が出土しており、そこに宇宙人との関連を疑う声も根強い。
そして今、なんとマヤ文明は「QRコード」(!)さえ駆使していたのではないかと疑われる画像がSNSなどを通して拡散し、海外のネットユーザーたちを驚愕させているのだ。まずは問題の画像をご覧いただこう。
大きな首飾りをつけた、逞しい体つきの彫像。しかしその首の上には、到底人間のものとは思えない四角い頭部が。さらによく見ると、その平らな表面には直線基調の模様がまるで迷路のように刻まれているではないか。それにしてもこの模様、どこかで見たことがあるような――そう、まさにQRコードと瓜二つなのだ!!
日本のデンソーが1994年に開発したQRコードは、バーコードよりも格納できる情報量が格段に多いことをメリットとする2次元コード。携帯電話のカメラを利用して、URLなどの情報を取り出した経験のある読者も多いことだろう。
そして、この彫像の顔面をカメラで読み取ってみると、実際にQRコードとして機能し、メキシコの家電量販店である「Altech Mexico」のサイトにアクセスできることも判明している。これらの事実から、海外ネットユーザーの中には「巧妙なプロモーションの一環ではないか?」「彫像は最近作られたものであり、制作者が適当なQRコードを選んでつけただけではないか?」などの憶測が飛び交っているようだ。
しかし、マヤ文明と宇宙人とのつながりを信じ「これは古代のエイリアンたちが残したメッセージではないか」と疑う人々も決して少なくない上、著名UFO研究家のスコット・ウェアリング氏は自身のサイト上で、
「これがQRコードを意図したものであるとは考えにくい。何らかの数学的模様であり、今後人類に降りかかる出来事を予言している可能性があるだろう」
「地球外知的生命体は、タイムトラベルできるものだ(からQRコードを知っていても不思議ではない)」
と独自の見解を発表するなど、現在も反響は広がっている。なお、この彫像がいつ・どこで発見され、現在どの博物館に保管されているのか、まだ海外ネットユーザーたちは特定に至っていない。果たして、マヤ文明はタイムトラベル可能なエイリアンたちからQRコードの知識さえも供与されていたのか――? 謎は深まるばかりである。
参考:「Metabunk.org」、「UFO Sightings Daily」、ほか
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