【未解決】森に捨てられた青い容器に入っていたのは…! 深入りはタブーの超「おそロシア」事件

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画像は「DAILY STAR」より引用

 今から10年前の2012年7月24日、ロシア・エカテリンブルク市から北へ約70キロの森林地帯で、焚き火用の薪を集めていた漁師が奇妙な物体を発見した。森の中には到底似つかわしくない、液体で満たされた青い容器が4つ、無造作に転がっていたのだ。そして彼が容器を開けてみると、その中で無数の小さな赤ん坊が、ホルマリン漬けにされていることが判明したのである。

 漁師は仰天して当局に通報。捜査の結果、容器の中から発見された胎児は全248人、遺体はウラル地方の少なくとも3つの病院から出た「生物医学的廃棄物」であったことも判明した。警察によると、胎児は姓と番号を記した札を付けた状態で、ホルムアルデヒドに浸かっていた。また当時、警察は容器の蓋が一部外れ、中身が散乱していたことも明らかにしている。

 BBCの報道によると、保健当局はこの事件の責任について「市内の病院から出る医療廃棄物の処理を担当する組織にある」と発表。当時、地方政府のウラジミール・ブラソフ副代表は国営テレビで「生物医学的廃棄物の処理を担当する会社が、その職務を遂行しなかったようだ」と発言。遺体は近郊のネビャンスク市の死体安置所に移され、さらに検査が行われると説明した。

 ブラゾフ氏は、“異常な事件”であると認めながらも、捜査当局がすぐに責任者を特定し、罪を犯した者は罰せられると信じていると語っていた。また、ロシアの国営通信社「RT」は、エカテリンブルク市にある廃棄物処理会社と医学専門学校が、この胎児遺棄事件に関連している可能性があると報じている。

 ところが、ここまで解っているにもかかわらず、大量の胎児遺棄事件の真相は10年経った今でも謎のままであり、責任者が告発されたかどうかも不明。本件にこれ以上深入りすることが許されない何らかの理由があるのか、今でもさまざまな憶測を呼んでいるようだ。

参考:「DAILY STAR」、ほか


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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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