誰も知らない米陸軍の極秘UFO調査部隊「惑星間現象ユニット(IPU)」とは? 宇宙人の死体を徹底検査か!
専門家の間でもほとんど知られていない謎に包まれたUFOプログラムが、かつてのアメリカに存在していた――。それが冷戦時代の米陸軍による謎の部隊「惑星間現象ユニット」だ。
■UFO調査部隊「惑星間現象ユニット」とは?
「プロジェクト・ブルーブック」をはじめとして、特に米ソ冷戦時代にはアメリカ当局にいくつかの極秘UFO調査組織が存在したことが相次いで明らかになっている。その中でも、ほとんど情報がない謎の組織が「惑星間現象ユニット(Interplanetary Phenomenon Unit、IPU)」だ。
UFO研究者の故リチャード・ホール(1930〜2009)氏は、1980年代に惑星間現象ユニットについて調査していたのだが、さしたる成果はあげられなかったといわれている。
ホール氏は当時の米陸軍省防諜局長、ウィリアム・B・ギルド大佐に連絡を取り情報を求めたのだが、1980年9月25日付けの手紙の中でギルド大佐が次のように述べていたことが記録に残されている。
「陸軍省防諜局科学技術部門のIPUは1950年代後半に廃止され、復活することはありませんでした。すべての記録は『ブルーブック』作戦に関連して空軍特別調査局に引き渡されました」(ギルド大佐の書簡より)
「プロジェクト・ブルーブック」のUFOファイルは、機密指定が解除されて1970年代に国立公文書館に引き渡され、今日誰もが閲覧することができるが、残念ながらIPUに関する情報は含まれていないという。IPUの記録は米空軍に引き渡されてはいなかったのか?
その後、UFOの研究者で作家のビル・スタインマン氏が改めてIPUの件で陸軍省に問い合わせたのだが、回答したランス・R・コーニン中佐もまた、IPUは1950年代後半に廃止され、軍務記録は空軍に引き渡されたと述べ、そもそもIPUは正式な組織ではなかったと言及している。
「ユニットの正確な目的や活動時期についての質問に答えることはできません。誰も指揮を執っていなかったので、このユニットにはいかなる種類の公式記録や文書も存在しないのです」(コーニン中佐)
このようにIPUに関する情報を入手しようとするUFO研究家たちの試みはまったくの梨の礫であった。名称は残されているだけに組織が実在していたことは確かなのだが、その実態は杳としてつかむことができないのである。
■IPU文書にエイリアンの遺体についての記述
このように手がかりすらつかめなかったIPUの実像であったが、1990年代に入ると少し動きが見えはじめた。
1988年から米軍のUFO諜報活動を調べはじめたティモシー・クーパー氏は1990年代初頭、「プロジェクト・ブルーブック」や「マジェスティック12」をはじめとする極秘文書を大量に入手したと主張したが、その中にIPUに関する文書も含まれているというのである。
IPUに関する文書の1つには、米陸軍のレーダーがUFO2機を追跡した次のような記述が残されているという。
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