カップルを次々惨殺「恋人殺人事件」30年後に判明した真犯人とは? 犠牲者は数百人か、超凶悪シリアルキラーの素顔
■科学技術が解決した30年前の未解決事件
さらに時は流れて2008年、ウィスコンシン州司法省特別捜査官を退職したリチャード・ルエル氏は、30年近く前の恋人殺人事件の捜査を再開するよう求めた。DNA鑑定の技術が劇的な飛躍を遂げており、科学の進歩によって未解決事件が解決される可能性があると考えたからである。
2カ月かけて事件のファイルを調べたルエル氏は、容疑者候補の中にエドワード・ウェイン・エドワーズの名前を見つけ、彼の過去についても知った。その後、ルエル氏のチームは、ドリューの衣服に残されたDNAサンプルと照合するため、ケンタッキー州ルイビルに住むエドワーズのもとを訪れた。
当時74歳になっていたエドワーズは、肥満で、酸素吸入器を利用しなければ呼吸できない状態だった。彼はDNAサンプルを採取することにしぶしぶ同意した。そしてウィスコンシン州にある犯罪研究所で鑑定した結果、ドリューの衣服に残されたDNAサンプルとエドワーズのDNAが一致した。
2009年7月30日、ついにエドワーズは逮捕され、ウィスコンシン州に移送された。翌年4月には恋人殺人事件で有罪判決を受け、終身刑を言い渡された。ウィスコンシン州は死刑を廃止していたため、エドワーズは残りの人生を刑務所で過ごすこととなった。
このことに絶望したエドワーズはオハイオ州検察庁に手紙を送り、1977年にウィリアム・ラヴァコとジュディ・ストラウブを殺害したことも自白した。死刑を望んでいたが、それは叶わなかった。その後、エドワーズは1996年に養子のダニー・ボーイを25万ドル(約340万円)の保険金目的で殺害したことも自白。死刑が存続しているオハイオ州の法廷は、2011年3月8日に殺人罪で死刑判決を下した。ところが同年、エドワーズは死刑執行前に刑務所で死亡した。自然死だった。
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2024.10.02 20:00心霊カップルを次々惨殺「恋人殺人事件」30年後に判明した真犯人とは? 犠牲者は数百人か、超凶悪シリアルキラーの素顔のページです。恋人、死刑、DNA鑑定、シリアルキラーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで