米史上最凶レベルの“見過ごされたシリアルキラー”の存在発覚! 最新DNA鑑定が暴く「青い目のイケメン」の鬼畜すぎる正体
印象的な青い目をもつ男、ブルース・リンダールは1974~81年にかけて米イリノイ州シカゴで発生した複数の強姦事件と殺人事件の容疑者であり、数々の未解決事件にも関与していた可能性があるとして現在捜査が進行中だ。
すでに死亡しているリンダールだが、長年シリアルキラーであるとは考えられていなかった。しかし、近年のDNA鑑定技術の発展によって、この男の犯罪が白日の下に晒された。現在、リンダールは米国最悪のシリアルキラーと呼ばれるテッド・バンディに並ぶ凶悪な殺人鬼であったとみられているのだ。
この史上最凶レベルの連続殺人鬼の凶行を暴いた人物こそ、クリス・ラウドン元刑事。イリノイ州のライル警察で25年以上にわたり刑事を務め、最近退職したラウドン氏が、46年前に発生した殺人害事件の再捜査に乗り出したことで、数々の未解決事件がリンダールと結びつくこととなった。
ラウドン氏が再捜査に乗り出したのは、1976年1月にシカゴ近郊の村ライルに住む女子高生パメラ・マウラー(当時16)が、性的暴行を受けた絞殺体となって道路脇の雪の中から発見された事件だ。当時は手がかりが少なく、長年にわたり未解決のままとなっていた。
ラウドン氏を再び同事件の捜査へと向かわせたきっかけがある。それは2018年、最新のDNA鑑定によって40年前に全米を震わせたシリアルキラー「黄金州の殺人鬼(ゴールデンステートキラー)」の正体が判明し、すでに老人となっていた元警官の犯人逮捕に至ったというニュースが報じられたことだった。
これを知ったラウドン氏は翌2019年、パメラの衣服から採取したDNAサンプルを法執行機関と連携するDNA分析会社「Parabon labs」に送った。同社は、データベース上の約200万件のDNA記録とサンプルを比較し、後にリンダールにつながることになる(遺伝的な)家系図を追跡した。同時に、リンダールに非常によく似た架空のモンタージュ写真まで作成した。
「リンダールは、当時私たちがまったくマークしていない人物でした。この男は、パメラの友人でもなく、一切の接点がなかったからです」(ラウドン氏)
リンダールは、生前から数々の犯罪を起こし、警察からマークされる人物だった。
彼は1971年に高校を卒業した後、自動車修理工場内の学校で教師として働いていた。彼はスカイダイビングをするなど、活動的な趣味を持つ男だったと思われる。イリノイ州シカゴからダウナーズ・グローブ、ライル、ウッドリッジを転々としたリンダールだが、1978年頃に同州オーロラに定住した。
リンダールは1979年3月、アネット・レイザー(当時20)を銃で脅して強姦した。1980年6月には、デブラ・コリアンダーを誘拐して強姦した罪で告発された。アネットの事件では不起訴となり、デブラは行方不明になったことで起訴が取り下げとなった。デブラの事件の捜査において、リンダールの部屋から13歳と14歳の少女の写真が何十枚も見つかっていた。写真には、ドラッグを服用している少女の姿や、怯えているように見える少女の姿もあった。しかし、警察はさらなる調査を行わなかった。このように、リンダールは何度も逮捕されていたにもかかわらず、服役したことはなかったのだ。
そして1981年3月、リンダールは男子高校生のチャールズ・フーバー(当時18)をネイパービルのボウリング場からアパートに誘い、28回刺して殺害した。動機は今でも不明だが、この時にフーバーが激しく抵抗したことで揉み合いとなり、リンダール自身も足の動脈を切断、出血多量で死亡した。29歳だった。
翌年4月には、イリノイ州オスウェゴのトウモロコシ畑で、1980年の事件後に行方不明になった女性、コリアンダーの遺体が農夫によって発見されている。後に、この事件で逮捕された男は、リンダールに雇われていたことを自白した。リンダールは裁判から逃れるためにコリアンダー殺害を計画したものと思われる。
多くのシリアルキラーとは異なり、リンダールは孤独ではなかった。友人や元ガールフレンドは、リンダールをとても魅力的でハンサムだったと口をそろえる。一方で、リンダールは逮捕の際に警官を攻撃したり、付き合っている女性が性行為の求めに応じないと脅迫するなど、凶暴な一面も知られている。
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2024.10.02 20:00心霊米史上最凶レベルの“見過ごされたシリアルキラー”の存在発覚! 最新DNA鑑定が暴く「青い目のイケメン」の鬼畜すぎる正体のページです。DNA鑑定、女子高生、シリアルキラーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで