14人を殺して「知識を吸収するため」脳を食べた? インドが震えたシリアルキラーの怖すぎる日記=印
2000年12月14日、印ウッタル・プラデーシュ州アラーハーバードで地元紙「Aaj Hindi」の男性記者、ディレンドラ・シンさんが行方不明となった。
警察は携帯電話の通信記録を追跡し、シンさんが失踪から2日後にラジャ・コランダーという男が所有する固定電話に電話していたことを突き止めた。コランダーがシンさんの失踪に関与した疑いが強まり、同州ナイニにある農場内の家屋が捜索された。そこで警察は怖ろしいものを見つけた。
■「14人を殺して食べた」
警察はナイニの家屋で、頭蓋骨をはじめとした人骨に加えて、コランダーの日記を発見した。その日記には、カニバリズムを示唆する詳細な記述があった。
日記には、犠牲者の衣服を脱がせて「頭と陰部を切断した」ことが書かれていた。数々の報道によると、コランダーは犠牲者を射殺した後、遺体をいくつかの部位に切り刻み、遺体の一部(特に脳)を調理して食べたという。コランダーは犠牲者の「知識を吸収する」目的でカニバリズムを行い、頭蓋骨をトロフィーとして保存していたという報告もある。日記には、シンさんを含めて14人の犠牲者の名前が記載されていた。
警察による捜査の結果、2001年にマディヤ・プラデーシュ州レワ地区にある池で、頭部を切断されたシンさんの遺体が発見された。
2000年12月18日に逮捕されたコランダーだが、裁判では義理の弟であるヴァクシュラジ・コルもシンさん殺害に関与していたことを示す十分な証拠が提示された。検察によると、コランダーは違法な自動車取り引きを報道されるのを防ぐため、コルと共謀してシンさんを殺害したという。その一方で、コランダーが大量殺人鬼であり、さらに遺体を食べていたことについては証拠がなかった。逮捕から10年以上経った2012年、コランダーとコルは終身刑を言い渡された。
■シリアルキラーは三児の父親で有名人だった
コランダーの本名はラム・ニランジャンである。彼は1962年、ウッタル・プラデーシュ州アラーハーバードにあるコリ族のコミュニティで生まれた。コリ族は漁業を生業とする先住民である。「ラジャ・コランダー」とは「コリの王」を意味する。
コランダーの妻であるフーラン・デヴィさんは、パンチャーヤト制(長老会議制)の選出メンバーだった。コランダーとデヴィさんの間には娘1人、息子2人がいる。子供らの名前はそれぞれアダラット(法廷)、ザマナット(保釈)、アンドラン(抗議)で、法制度の構成要素に由来する。
逮捕される前のコランダーは、政府が運営する工場で運転手および臨時従業員として働いていた。助けを必要とする人にいつも手を差し伸べる人物として地域では有名だった。一方で、自動車を略奪するギャングのリーダーでもあったという。
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