「あの夜が人生を大きく変えた」『クレイジージャーニー』出演・丸山ゴンザレス
「あの夜が人生を大きく変えた」『クレイジージャーニー』出演・丸山ゴンザレスに聞く、アジア諸国の変化

—-今タイに行っても、当時の丸山さんのような体験ができるでしょうか。
丸山 今、タイは先進国になろうと動いているので、バンコク=風俗の街というイメージは薄れてきています。パッポン、タニヤ、ソイカウボーイ、ナナプラーザ……、僕が若かった頃に栄えていた色街も時代遅れや古臭いとか、外国人のオッサンたちが集まる街って感じに評価もかわっています。時々、「タイなんてパッポンにタイ料理、マッサージで終わりでしょ」とか、ステレオタイプのイメージを言う人がいますが、それはもう10年前の話です。「この人は最近行ってないんだな」と思います。
–丸山さんが「罰当たり」旅行をしていた頃とはずいぶん変わったんですね。
丸山 旅行記を書いた2005年と比べると、本当に大きく変わった感じがします。到着する空港もドンムアン空港からスワンナプーム空港に変わったし、エアポートリンクができて空港からタクシーに乗らずに街中に行けるし、高架鉄道や地下鉄もできました。旅に来る人種も、昔は欧米人や日本人が多かったけど、今は韓国人や中国人、東南アジアの人たちが増えていますね。
–いま、当時のタイのような街はどこになるんでしょうか。
丸山 ラオスやカンボジアですね。次はミャンマーと言われています。でも、多くの旅人が、あの頃のバンコクを探している感じはありますね。カオサンで飲んでいると、あっというまに日本人や外国人旅行者の集団ができあがって、パーティーになって飲み明かす。その日、あの場所でしか出会えない連中が騒いで散っていって……。そういうことを繰り返せる場所は、もうないんじゃないでしょうか。『アジア「罰当たり」旅行』は、あの頃の熱狂を閉じ込めた記録のような本だと思っています。
【丸山ゴンザレス】
●丸山ゴンザレス
1977年、宮城県生まれ。考古学者崩れの犯罪ジャーナリスト・編集者。國學院大學大学院修了。無職、日雇い労働などからの出版社勤務を経て独立。現在は国内外の裏社会や危険地帯の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。著書に『アジア親日の履歴書』(辰巳出版)。筆名で、丸山佑介もあり著作として『図解 裏社会のカラクリ』(彩図社)、『悪の境界線』(文庫ぎんが堂)、『ブラック・マネジメント』(双葉社)、『闇社会犯罪 日本人vs外国人 ―悪い奴ほどグローバル』(さくら舎)などがある。人気番組「クレイジージャーニー」(TBSテレビ系)に危険地帯ジャーナリストとして出演中。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
『クレイジージャーニー』出演ケロッピー前田、世界のカウンターカルチャーを追い続ける男の謎に迫る!
今夜21時からの「クレイジージャーニー」(TBS系列)は放送200回突破記念!少...
2023.01.30 17:00海外の連載夜泣きにアヘン、溺れた者には「タバコ浣腸」……今では考えられない昔の医療! 驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する奇妙な本
――【連載】驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する想像を超えたコレクションを徹...
2023.01.15 14:00歴史・民俗学アートの題材となった死体写真…アラーキーからマニアしか知らない写真家まで! 驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する奇妙な本
――【連載】驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する想像を超えたコレクションを徹...
2022.12.31 17:00歴史・民俗学小池百合子が中国利権屋になった理由とは? 中国産太陽光パネルで都民税増税&地価暴落の恐れ=ジェームズ斉藤
【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@Jame...
2022.12.21 17:00日本2023年を人生激変の年にする開運・波動グッズ4選! 願いが叶うクリスタル、財運が向上する八卦鏡、高波動プラチナフォトン
広瀬学氏は、波動・スピリチュアルグッズの通信販売会社オプティマルライフ株式...
2023.01.20 13:00占い・開運「あの夜が人生を大きく変えた」『クレイジージャーニー』出演・丸山ゴンザレスに聞く、アジア諸国の変化のページです。丸山ゴンザレス、クレイジージャーニーなどの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで