月が地球に近づいてきたらどうなる? 大地震、大津波は序の口、衝突を回避しても地上は地獄に…

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画像は「Getty Images」より

 月が地球に向かって移動しているのではなく、地球から遠ざかっているというのは一般的な知識だが、そのような理論の裏にあるSF的なストーリーはかなり多く見受けられる。

 最新の映画『ムーンフォール』は、そのような事象がどのようなものであるかを示す一例に過ぎない。しかし、月は私たちの生活に欠かせない存在だ。月は地球を周回する唯一の衛星であり、地球の自転を維持するのに役立っている。

 また、気候の安定に重要な役割を果たし、生物の発達にも役立っている。これまでの研究で、月は地球から年間約3.8cm離れていることが分かっています。このことは、後の測距測定によって判明しています。このままだと、約150億年後には月が地球から離れなくなることが計算で分かっている。

もし月が地球に衝突したらどうなるか?

 しかし、もし突然、月が方向を変えて地球に向かって動き出したらどうなるのだろうか?このとき、いくつかの奇妙なことが起こるという。たとえば、月は潮の満ち引きをコントロールしているので、海岸が海水で満たされ、海面が上昇することに気づく。普段は深くて暗い場所に生息している魚が、海岸近くにいるようになる。空飛ぶ鳥は、冬になると南へ飛んでいかなくなる。彼らは空に群がり、あちこちにランダムに飛ぶようになる。

 月は鳥が地球を移動するのに役立っているので、月の軌道が変われば、鳥の航法も変わるだろう。コンパスの針が北に向かなくなり、コンパスが狂い始める。これは、月が地球に近づくと、磁極が反転し始めるからだという。月がどんどん明るくなり、どんどん近づいてくる。乾燥地帯で雨が降るようになり、オオカミは四六時中遠吠えを上げる。月が近づくことにより夜は以前より明るくなっていくが、この時点で決定的な変化は起こらず、人々の生活は続くという。

 しかし、月がある地点まで地球に近づくと、世界中で大洪水が発生、30階建てのビルを飲み込むほどの大津波が押し寄せるようになる。近づきすぎた月は地球の自転速度に影響を与え、1日が短くなる。

 地球のコアが月に引き寄せられることで地殻がズレていき、大地震や火山の噴火が相次ぐようになる。世界中が嵐に見舞われ、大雪が降るなどの天候不順が目まぐるしいスピードで繰り返される。大気が薄くなっていき、片頭痛に苦しむ人が急増。しかし、人類に残された道はない。たとえ地中深くに逃げたとしても、急激な地殻変動のため、生存は不可能。最後は愛する人と肩を寄せ合ってその時を待つしかない。

 ところが、月が国際宇宙ステーションと同じ距離まで近づいたときに奇妙なことが起こる。月に大きな亀裂が入り、2つに分裂してしまうというのだ。これはロッシュ限界と呼ばれる惑星や衛星が破壊されずにその主星に近づける限界の距離のためだ。この地点で地球の重力は月よりも強大になる。月の破片は地球の軌道上に残り、土星のような輪を形成するようになる。

 しかし、これで人類が救われたわけではない。北極は太陽の方を向き、灼熱の砂漠と化し、南半球は氷に覆われる。時折、月の破片が地球に落下し、世界中で大災害を引き起こし、徐々に地球の生命は絶滅に追いやられていく。

 月が地球に衝突する可能性はほとんどないが、そうしたあり得ない想定だからこそ、月がいかに地球に住む生命にとって欠かせないものかよりよく理解できたのではないだろうか。

参考:「Curiosmos」「Bright Side(YouTube)

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