文法ミスを指摘する人は“性格が悪い”ことが研究で判明! 多様性への否定的反応か
些細な文法ミスをこれ見よがしに指摘したり、言葉の揚げ足取りを好む人々は嫌われがちだが、米ミシガン大学の言語学者、ジュリー・ボーランド教授らが”人格が言語やその解釈に与える影響”と”読み手が書き手に下す社会的な判断”について調査したところ、内向的な人物ほど”ミスの多い文章を書く人”を否定的に評価する傾向が見られたという。
さらに興味深いことに、とりわけ”文法ミス”は文章の内容とは関係なく、書き手に対する信用度に関係していることが判明。ポーランド教授は、彼らがこれらのミスに敏感な理由として「多様性への否定的反応」を挙げている。2017年の記事を再掲する。
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※ こちらの記事は2017年6月14日の記事を再掲しています。

ちょっとしたタイプミスや文法ミスをいちいち指摘されるのは、誰にとっても決して気持ちの良いものではないだろう。英語圏では、些細な文法ミスをこれ見よがしに指摘する人は「グラマーナチ(文法ナチ野郎)」と呼ばれ忌み嫌われている。我が国においても、ネット掲示板やSNSで“言葉の揚げ足取り”を好む人々は「嫌な奴」「内弁慶」と見られがちであるが、なんと、彼らが実際に「内向的で感じの悪い人間」であることが最近の研究で明らかになったというのだ!
感じの悪い人ほど文法ミスにうるさいことが判明!

米ミシガン大学の言語学者、ジュリー・ボーランド教授らは、人格が言語やその解釈に与える影響、読み手が書き手に下す社会的な判断を調べるため、ある興味深い実験を行った。
「Michigan News」(2016年3月29日付)などによると、実験内容は被験者らにタイプミス(typo)を含む文章、文法ミス(grammo)を含む文章、ミスの無い完璧な文章を読ませ、それぞれの書き手についての印象(知的、友好的など)を評価させるというもの。そして、被験者ら自身の性格を自己評価させた上で、実験で使用された文章のミスに気付いたか尋ね、答えが「YES」ならば文法ミスやスペルミスにうるさい「グラマーナチ」の傾向があると判断されたという。
実験には83人のボランティアが参加、文章は“同居人募集の広告文”に対する12通の返信メールが使用された。扱われたタイプミスは、make(mkae)やabout(abuot)、文法ミスはto(too)、you’re(youre)、it’s(its)など、極めて些細なものである。ちなみに、オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に掲載された同論文のタイトル「If You’re House Is Still Available Send Me an Email」にも文法ミスが紛れ込んでいるという徹底ぶりだ。

性別、年齢にかかわらず結果は期待通りのものだった。より外向的な人物のほうがミスを見逃す傾向があり、感じが悪く内向的な人物のほうが「ミスの多い文章を書く人」を否定的に評価していたという。
「感じの悪い人(人付き合いが悪い人)はより文法ミスに敏感で、勤勉で(お堅く)開放性が低い人はタイプミスに敏感でした」(ボーランド教授)
文法ミスを指摘するのは、多様性への拒絶か?

今回の研究により、人の性格は他人の書いた文章、そしてその書き手の解釈に大きな影響を与えていることが明らかになった。ボーランド教授によると、タイプミスは書き手の注意不足や急いでタイプしたことに原因があると見られ、正しいスペルを知らないとは思われにくい一方、文法ミスに対しては書き手が文法を知らないと判断されがちだという。そのため、文法ミスに対する評価は書き手の人格に対するものが多く、「信用に値しない」など、書いた文章と直接関係しない事柄にも及ぶという。たとえば、日本語では「公園“を”行く」などの「てにをは」の間違いが文法ミス、「公園に逝く」のような漢字のミスがスペルミスにあたるだろう。
また、ボーランド教授は、心理学は専門ではないと断りつつも、内向的な人が文法ミスに敏感な理由として「多様性への否定的反応」を挙げている。外向的で人付き合いの良い人は、さまざまな人物との付き合いがあるため多様性に開かれている傾向があるが、内向的な人は規範からの逸脱を嫌うということだ。同研究を取り上げた英紙「The Guardian」の記者も、自身を内向的と評した上で、文法ミスは“秩序”や“予測”を裏切るものであるため、やはり違和感があると告白している。
細かな文法ミスやタイプミスが気になることは確かだが、今回の研究以降、それをあえて私的する時は、自身が「感じの悪い内向的な人物」であることを自覚する必要があるだろう。
参考:「Michigan News」、「The Guardian」、「PLOS ONE」、ほか
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