エイリアンとの対話に必要な“5つの心構え”を言語学者が力説! 「自己紹介は忘れずに」「要点を定めて」… もしも失敗した時は!?
言葉は意思疎通の重要なツールだ。とはいえ、外国人同士が会話を試みる時には、すべてが理解できなくてもニュアンスや単語の端々から相手の意図を汲み取ることが可能である。しかし、それは相手が人間の場合に限られるのではないだろうか。もしも地球外生物と対話する時がやってきたら、私たちはどうするべきなのか。11月9日付の「Wired」、そして10日付の「Daily Star」に掲載された記事をもとに、その心構えをご紹介したい。
■言語学者に聞く、異星人との対話とは?
アメリカで11月11日に公開された映画『メッセージ(Arrival)』では、地球を訪れた異星人と人間が対話を試みるというストーリーが展開されている。では、もしも実際にエイリアンが目の前に現れたら、私たちはどのように行動するべきだろうか。
映画の製作にも携わり、カナダのモントリオールにあるマギル大学で言語学を教える言語学者、ジェシカ・クーン助教授は次の5つのポイントを挙げている。
・ 自分の存在を相手に知らせる
クーン助教授は「自己紹介をすることはいついかなる場合でも最良のルールです。そして相手に、こちらが言葉を交わしたいと思っていることを理解させましょう。自分が何を欲しているかを相手に伝えることは簡単ではありませんが、こちらが何かを伝えようとする際、相手に対しても“言葉を発してほしい”と理解してもらうことが必要です」と話す。
・ 自分が何を知りたいのか、ポイントを定める
相手に質問をする際、必要なのはボキャブラリーだけでなく、相手が返答した内容を理解できるだけの語彙力である。目に見え、指差す事が可能な物を見つけて相手に提示する。そこから相手の行動を真似て文章化を試みていけば良いのではないだろうか。
・ 文脈、脈絡こそ重要である
新しい言語を学ぶ時、文脈は言葉の意図を理解する上で重要な役割を果たしている。その例として地球(Earth)は英語で惑星について言及する単語だが、土(Dirt)という意味でもあることを挙げ、相手の発した言葉を理解するためには「なぜその単語なのか? どのような文脈の中でその単語を使っているのか」を考えるべきだとクーン教授は続ける。
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