「あの感動」には名前があった。心理学者が名付けた感情「カマ・ムタ」とは

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 映画のハッピーエンドで胸が熱くなったり、結婚式で思わず涙ぐんだりした経験はないだろうか。科学者たちは、この特定の感情に名前を付けた。「カマ・ムタ(Kama Muta)」だ。

 これはサンスクリット語で「愛によって動かされる」という意味を持つ。カマ・ムタは、愛やつながり、帰属意識を感じたときに突然湧き上がる、圧倒的な感動の感覚を指す。空港での家族との再会や、宗教的な一体感を感じる瞬間などがその典型例だ。興味深いことに、この感情は自分自身が体験した場合だけでなく、他人の幸せな瞬間を目撃したときにも生じるという。

カマ・ムタの正体と身体的反応

 これまで「感動した」「心が温まる」といった言葉で表現されてきたこの感情だが、科学的な定義は曖昧だった。オスロ大学のトーマス・シューベルト教授ら専門家チームは、この感情をより正確に捉えるために「カマ・ムタ」という用語を採用した。

 カマ・ムタは、個人、家族、チーム、国、あるいは自然やといった対象との間に、突然の「一体感」や「愛」を感じたときに発生する。その際、強力な身体反応を伴うことが多い。胸が熱くなる、喉が詰まるような感覚、涙が出る、鳥肌が立つといった反応だ。これらは、私たちが社会的な絆を強化しようとする生物学的なサインでもある。

カマ・ムタがもたらす幸福と社会的メリット

 なぜ人類はこの感情を進化させたのか。それは、社会的な絆が生存に不可欠だったからだと考えられている。カマ・ムタを感じることで、私たちは他者との関係を維持し、集団に貢献しようとするモチベーションを得るのだ。

 さらに、カマ・ムタを頻繁に感じることは、個人の幸福度にも直結する。研究によれば、この感情を経験した人は、他者への親近感や寛大さが増し、人生に意味を見出しやすくなるという。テイラー・スウィフトのコンサートでファン同士がブレスレットを交換するような光景も、まさにカマ・ムタが共有される瞬間だ。

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 カマ・ムタを生活に取り入れるのは難しくない。映画を見たり、本を読んだりするだけでもそのスイッチは入る。しかし、最も強力なカマ・ムタを感じるには、自分から積極的に社会的なつながりを求め、その瞬間に深く没入することが大切だという。地域のスポーツチームに参加したり、親に電話をかけたりするだけでも、人生を豊かにする「感動」は得られるのだ。

 次に誰かとハグをするとき、あるいは感動的な映画を観るとき、その瞬間に湧き上がる温かい感覚を味わってみてほしい。それが「カマ・ムタ」であり、私たちが人間らしくあるために欠かせない、心のご馳走なのだから。

参考:Daily Mail Online、ほか

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