2046年2月14日午後4時44分に小惑星が地球に衝突か? NASA発表、最後のバレンタインデーになる!?
今月14日にはホワイトデーが近づいているが、バレンタインデーのお返しを何にしようか頭を悩ませている男子は多いだろう。だが、そんな悩みも23年後にはすっきり解消されてしまっているかもしれない。
NASA(アメリカ航空宇宙局)が、新しく追跡中の小惑星「2023 DW」が、2046年2月14日午後24時44分(東部標準時、日本時間15日午前6時44分)に地球に衝突する可能性と発表。予測される衝突地点は、インド洋、太平洋、ロサンゼルス、ハワイ、ワシントンDCが候補に挙がっている。
2023 DWの幅は約50m(NFLのフットボールフィールドとほぼ同じ幅)で、271日かけて太陽周回軌道を1周する予定とのこと。地球近傍177万kmを通過するとの見通しだが、衝突の可能性もわずかにあるという。
2023 DWはNASAの地球衝突監視リストにあり、地球近傍天体 (NEO) が地球に衝突する確率、及び衝突した際の予測被害状況を表す尺度である「トリノスケール」で10段階中1。NASA関係者は、地球に衝突する確率を560分の1としている。
地球近傍天体とは、地球から約5000万km以内に接近できる宇宙物体のことであり、NASAのNEO観測プログラムは、140m以上あるNEOの90%程度を発見・追跡・学習することを目標としている。これまでにNEOの40%以上を発見済みだ。
だが、全てのNEOを監視することは容易ではない。そもそも小惑星が見えるのは、太陽の光を反射しているからなのだが、太陽に近づけば近づくほど過度な明るさのため見えにくくなる。特に太陽面を横切る小惑星は見つけにくい。2013年2月15日にロシア中部ウラル地方チェリャビンスクに落下した隕石もそうした小惑星の1つであったため事前に発見することができなかった。
そこで、赤外線を用いた「Near Earth Object Mission(NEOMIR)」という新たなシステムが研究されている。NEOMIRは太陽光にかき消されない小惑星自身が発する熱を検知することができるため、検知精度が高まると期待されている。
もしNEOが地球に衝突する可能性がある場合、NASAの惑星防衛調整局(PDCO)は政府や一般市民に警告する。今後50年間にそのような緊急事態が起こる確率は1%以上あるという。
昨年9月11日、NASAは差し迫る小惑星の衝突に備え、地球から約1100万キロ離れた小惑星「ディモルフォス」にNASAの探査機「DART」(Double Asteroid Redirection Test)を衝突させて軌道をそらす実験に成功した。しかし、この技術が迫りくる小惑星に有効に機能するかはわからない。
NASAの惑星保護管であるリンゼイ・ジョンソン氏によると、地球との衝突軌道にある小惑星の軌道を変更する技術の開発には、まず軌道変更用の宇宙船を製作するのに数年、さらにそれを標的となる小惑星に到達させるのに数年かかるため、少なくとも10年前には衝突危険のある小惑星を検知しなくてはならないという。 すでに発見されている2023DWは、地球最接近まで23年もあるので、万が一地球衝突軌道にあることがわかっても対処できそうだ。
23年後も男子はホワイトデーのお返しに頭を悩ませているのだろうか。
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2024.10.02 20:00心霊2046年2月14日午後4時44分に小惑星が地球に衝突か? NASA発表、最後のバレンタインデーになる!?のページです。NASA、隕石、小惑星、地球、地球近傍天体などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで