米国防総省が「撃墜したUFO 」の映像公開を拒否! 英紙報道、隠蔽工作を画策か?

 今年2月、アメリカの広範囲で奇妙な飛行物体が目撃され、戦闘機が出撃して撃墜するという事態が発生した。最初の目撃例は2月3日。モンタナ州を初めとする広い地域で謎の白い気球が確認された。翌4日にサウスカロライナ州沖を飛行中の気球を米軍のパイロットが撃墜。この飛行物体は中国の高高度監視気球である可能性が高いとされ、中国側もこれが自国のものであることを認めたが、単に気象観測気球がコースを外れただけだと主張した。

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画像は「Daily Star」より

 その後10日になってアラスカ州デッドホース上空で、車大の物体がF-22ラプター戦闘機2機のセンサーに干渉。飛行物体の経路からアメリカのバイデン大統領とカナダのトルドー首相が協議した結果、24時間後にカナダのユーコン準州上空で2番目の円筒形のUFOが撃墜となった。そして11日には五大湖上空に同様の飛行物体が確認され、F-16戦闘機によって無力化された。しかしパイロットからこの物体について 「無人の八角形の構造物で、監視能力を持つ可能性がある」 という報告が上がっており、国防当局は物体に紐が取り付けられていると説明。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

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画像は「Daily Star」より

 飛行物体そのものや、事の経緯など多くの点でいまだに謎が多い一連の事件だが、アメリカ当局はこれまでのところ詳細の公表を拒否している。しかし、一連の事件の記録映像が存在することは確認されているため、英紙「Daily Mail」が事件の映像の閲覧を要請した。しかし国防総省の広報担当者は「現時点で公開できる画像や動画はない。画像は安全保障上重要なものに分類されたままであり、分類の変更に関する潜在的なタイムラインに関する情報は受け取っていない」と返答、動画の公開を拒否したというのだ。

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画像は「Daily Star」より

 この話は一晩でSNS上に広まり、海外のUFO愛好家を中心に「アメリカ政府は隠蔽工作を画策しているのではないか」としてさまざまな意見が飛びかった。すでに公開されている動画でも米軍が何かを追跡している様子や、撃墜した破片を回収しようとしている様子が明らかになっているので、「もしかしたら公開されていない部分には、写してはいけないものでもあったのか?」とかえって憶測を呼んでいる様子。

 はたして、全ての動画が後悔されることはあるのだろうか。過去のUFO関連情報の公開までの道のりを考えると、なかなかハードルは高そうだが……果たして?

参考:「Daily Star」、ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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