CIAが「本物の宇宙人解剖フィルム」を調査? オリジナル映像の存在が“ビゲローメモ”で判明!?

 1990年代に全世界に衝撃を与えた「宇宙人解剖フィルム」。日本では96年にフジテレビが放送し、全国のお茶の間がひっくり返った。映像を購入したテレビプロデューサーの小川謙治氏によると、その値段は1600万円だったというから驚きだ(NEWSポストセブン)。この値段からもわかるとおり、宇宙人解剖フィルムにはビジネスのニオイが常に付きまとって来た。95年に一部の関係者だけを招いた上映会が行われたが、それをきっかけに世界中のテレビ局が同映像を購入(Inside on Roswell)。一斉に世界的な話題となったのだった。

 結局、宇宙人解剖フィルムは作り物であることが制作者により暴露されたが、その裏で本物の宇宙人を解剖したとするオリジナル映像の存在も示唆されている。以下、2021年の記事を再掲する。

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※ こちらの記事は2021年3月26日の記事を再掲しています。

CIAが「本物の宇宙人解剖フィルム」を調査? オリジナル映像の存在がビゲローメモで判明!?の画像1
画像は「The Sun」より


 あの悪名高いロズウェルの宇宙人解剖フィルムを10年かけて調査した人物が、CIAが数年前にエイリアンが解剖されている「本物の映像」を調査していたことを示す流出文書があることを明らかにしたという。英紙「The Sun」(3月23日付)が報じた。

 英国で最も有名なUFO研究家の一人である作家のフィリップ・マントル氏は、テレビ番組「Alien Autopsy:The Search for Answers」で、偽の解剖映像が出回る何年も前にCIAが他のエイリアン解剖映像を調査していたことを暴露した。

CIAが「本物の宇宙人解剖フィルム」を調査? オリジナル映像の存在がビゲローメモで判明!?の画像2
マントル氏。画像は「The Sun」より


 よく知られているロズウェルの宇宙人解剖フィルムは、英国の企業家レイ・サンティリ氏が、映像作家でマジシャンのスパイロス・メラリスとともに、ロンドンのアパートで動物の臓器や豚の脳を使って撮影した映像であることが今では明らかになっている。

 しかしマントル氏によると、その10年以上前にCIAの専門家が他の解剖映像を調査するために召集されていたことを示す文書が存在するというのだ。

「宇宙人の解剖映像については、常に何か別のものが出てくるのです」(マントル氏)

 その文書は、米国の大富豪ロバート・ビゲロー氏から送られた一連のメールにあったという。2000年ごろ、ビゲロー氏はマントル氏に宇宙人解剖フィルムのオリジナルの一部を入手したいとメールで伝えてきたという。このメールには複数の人物が関わっており、元NASA宇宙飛行士の故エドガー・ミッチェル氏やクリストファー・”キット”・グリーン博士がいたという。

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グリーン博士。画像は「The Sun」より

 この頃CIAはグリーン博士に宇宙人解剖フィルムの真贋判定を任せられており、その映像が本物だと評価していた。ところが、グリーン博士は80年代初頭に別の宇宙人解剖フィルムについてブリーフィングを受けていたことを明かしていたというのだ。

 それが事実であれば、偽物だと判明した解剖映像の他にも宇宙人解剖映像は存在するということになる。そしてさらに奇妙な話もある。グリーン博士は偽物だとされるサンティリの宇宙人解剖フィルムを本物だと認めたわけだが、マントル氏によると彼の報告書の描写はその映像と合致しないことが多くあるというのだ。

 マントル氏が入手したビゲローのメモにはこう書かれていた。これは物理学者エリック・デイビスからビゲローと化学者コルム・ケルハーに送られたものだという。

CIAが「本物の宇宙人解剖フィルム」を調査? オリジナル映像の存在がビゲローメモで判明!?の画像4
画像は「The Sun」より

「グリーン博士がCIAを辞めた後、彼はある制服を着た人物にペンタゴンに呼び出された。この人物はグリーン博士にエイリアンの検死写真と報告書などを見せた。そのエイリアンの死体写真は、1995年のサンティリの映像で見た死体と一致していた」

CIAが「本物の宇宙人解剖フィルム」を調査? オリジナル映像の存在がビゲローメモで判明!?の画像5
画像は「The Sun」より

 だが、マントル氏は、「グリーン博士の解剖映像の評価を見ると、何も正しくないし、彼は私と同じフィルムを見ているのだろうかと考えてしまいます。彼はさまざまな医療品について言及していますが、それらは映像に映っていない。どうやってこの結論に至ったのか不思議に思います」と述べ、グリーン博士が評価した映像はサンティリの宇宙人解剖フィルムとは全くの別物である可能性を指摘している。

 実は偽物の映像を作ったサンティリ氏も、グリーン博士が世界に発表される前にビデオを見たと主張していることが、彼の映像が本物であることを証明していると言っているのだ。また、偽映像は1940年代に撮影されたオリジナルの映像を「復元」したものだとも主張している。

 話をまとめると、少なくとも2つ、サンティリの宇宙人解剖フィルムとは別の映像が存在する可能性がある。1つはグリーン博士が80年代初頭に観たという映像、そして2000年に本物だと判定した映像である。これにサンティリ氏が観たとするオリジナル映像を加えて3つと考えることもできるが、グリーン博士が観た映像と同一かもしれない。

 いずれにしろ「本物の宇宙人解剖フィルム」が存在する可能性はまだあると言うことだ。今後もますます注目していきたい。

参考:「The Sun」、ほか

TOCANA編集部

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