一流科学者を揃えた「UFO研究財団」が発足だが… CIAとの癒着疑惑、誤情報垂れ流しの恐れ

米国防総省が3本のUAP(※1)映像を公開してから、UFOはUAPと名称を変え、その実在を口にすることが公の場でも徐々に認められてきた。先日、米下院で「UFO公聴会」が開催されたこともその結果の1つと言えるだろう。
そうした中、世界一流の科学者や専門家を集め、UAPの学術研究を行うシンクタンクが発足された。
8月15日、カリフォルニア州パロアルトで哲学的、政策的、科学的意味を研究するために設立された新しいシンクタンク「ソル財団」は、米スタンフォード大学医学部病理学科教授のギャリー・ノーラン博士、社会文化人類学者のピーター・スカフィッシュ博士を始め、世界一流の学者や政府の専門家(法律顧問を務める元情報総局監察官I・チャールズ・マッカローIII世を含む)からなるチームを結成。UAPに関する調査や政策的な専門知識を提供するとともに、より広範な研究のアジェンダを設定する手助けをするという。
ソル財団の使命は、UAPに関する研究の主要な情報源になることであり、同時に各国政府に洞察に満ちた政策提言を提供することにある。
「各国政府がUAPを認め、オープンに議論し始めた今、UAPの潜在的な性質と、科学と政策への広範な影響について、真剣かつ信頼できる学術的研究が必要な時期に来ています。私たちは、誰もが理解できる言葉で、大規模な公開討論を導く手助けをすることを約束します。」(ソル財団)
ソル財団は今後、国防総省、情報機関、いくつかの連邦省庁における既存のプログラムが、どのようにUAPの研究に時間、資源、人員を割き始めることができるかについて、議員に提言するホワイトペーパーを発表する予定である。また、欧州連合(EU)向けの初期UAP政策枠組みの策定にも取り組んでいる。
「ソル財団が他の新興UAP組織と異なるのは、UAPに関する第一人者たち(その多くは学界や政府の上層部出身者)が主導することです。私たちは、自然科学、社会科学、人文科学、工学、情報科学、その他技術に焦点を当てた分野の著名な専門家を集め、純粋に学術的な研究を発展させるだけでなく、公共部門に助言と政策提言を提供します。」(同)
11月17日から19日にかけて、ソル財団はスタンフォード大学で第1回年次会議を開催し、UAPデータの科学的研究、現象が提起する哲学的疑問、関連するグローバルな安全保障問題など、さまざまなトピックを取り上げる。

ソル財団の立ち上げメンバーであるギャリー・ノーラン教授は、以前からUFO問題について積極的に発言をしてきた人物だ。今年5月には「地球上に宇宙人がいる可能性は100%」だと断言している。
ただ彼について気になる点はある。まず彼がCIA(アメリカ中央情報局)や米国防総省と関係しているということだ。過去のインタビューで話しているように、ノーラン教授はUFOの残骸らしき物質の分析をCIAに依頼され、政府関係者の依頼では未確認飛行物体に遭遇した米軍パイロットらの血液検査と脳を調べたという。脳検査はハバナ症候群に似た異常を多数認めたと話している。
ノーラン教授がUFOや宇宙人に関わり始めたのは、2012年頃。チリのアタカマ砂漠で発見されたアタカマ・エイリアンを分析し、それが人間の胎児であることを突き止めたことが最初だ。以来、CIAや政府関係者からアプローチを受けるようになったという。彼がそのことを公に語るようになったのは2021~22年頃のことだから、およそ10年間彼はCIAや政府のためにせっせと働いていたわけだ。
しかし、そのようなインサイダーがテレビや国際会議で堂々と発言できていることが疑問だ。また彼が立ち上げたソル財団が政府への政策提言を主要なタスクに上げていることからも、かなり政府寄りの人物であることは間違いない。つまり、彼の発言には米国政府の意向が反映されている可能性が高いということだ。だからこそ、一見して危ない内部情報を妨害されることなく堂々と話すことができるのだろう。
すると、ノーラン教授、そしてソル財団が出す情報は大衆を欺くためのディスインフォメーション(誤情報)であることが想像できる。彼がここ数年で急にUFOに関する発言を行い、自分がCIAや米政府のインサイダーであり、多くの秘密を知っていることを印象付けたのも、そのための下準備だったのではないだろうか。
また、ノーラン教授はただの研究者ではない。いくつものバイオテック企業を持つ実業家でもある。政府からの受託案件も多く、米政府とのパイプがもともと太い。彼が政府の操り人形だとしてもなんの不思議もないだろう。
こうしたことはもちろん憶測に過ぎないが、トカナとしては彼の発言を100%額面通りに受け止ることはできそうにない。
(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。
参考:「The Sol Foundation」
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊一流科学者を揃えた「UFO研究財団」が発足だが… CIAとの癒着疑惑、誤情報垂れ流しの恐れのページです。CIA、陰謀論、UAP、米国防総省、オカルトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
UFO・宇宙人最新記事
人気記事ランキング05:35更新
- ・恒星間天体「3I/ATLAS」は“エイリアンの探査機”か?
- ・「バルト海の異物」に新展開か
- ・米国防総省が認めた「本物のUFO映像」衝撃の7選!
- ・ソ連の空に現れた謎の発光体「ペトロザヴォーツク現象」とは
- ・2人の予言者「2025年はE.T.が人類と接触する」
- ・「地球は“知性を持つ地球外物質”の網に覆われている」
- ・スペイン国防省が「UFOファイル」を公開!
- ・アポロ計画は20号まで続いていた!?
- ・月の石に「天使の彫刻」を発見!
- ・【衝撃】時速約3500km!雲から現れた「白いUFO」
- ・人類文明の崩壊は「もはや不可避」?帝国滅亡の“不気味な法則”
- ・テレビカメラの前でウランを食べた核化学者
- ・22万人が死亡した「死の津波」、観光客が捉えた“生々しすぎる”映像
- ・フォールリバーの悪魔的殺人事件 ― “サタニック・パニック”が生んだ冤罪の闇
- ・シャンプレーン湖の怪物「チャンプ」か!?“黒いこぶ”が泳ぐ衝撃映像
- ・少年39人が死亡した残酷な“成人式”
- ・人類は「冬眠」できるのか?体内に眠る“スーパーパワー”遺伝子
- ・「火星のリーダーはイーロン」70年前に予言されていた!?
- ・海の近くに住む人は長生きする?「水辺と寿命」の意外な関係
- ・「契約の箱(アーク)」の謎に迫る大発見、聖書の記述と一致する神殿跡