ペルー「宇宙人のミイラ」は宇宙人よりももっと恐ろしいもの? その正体は…
メキシコで公開されたペルーの“宇宙人のミイラ”の正体や如何に――。あるミュージシャンはこのミイラの顔が“アルパカ”に似ていると指摘している。
“宇宙人のミイラ”はアルパカ?
アメリカ下院に続き、メキシコでも開かれた「UFO公聴会」でジャーナリストでUFO研究家のハイメ・マウサン氏が壇上で公開した2体のミイラが今も物議を醸している。
公聴会でマウサン氏は2017年にペルーのクスコ市で発見されこのミイラはDNAのほぼ3分の1が「未知」のものであり「これらの遺体には、地球上の生物進化の歴史に見られる特徴がありません」と宣誓証言した。つまり地球上の生物ではないというのである。
マスコミをはじめ政府関係者も目撃することになった“宇宙人のミイラ”は世界中で大きな話題を呼び、専門家によってCTスキャナーにもかけられたが、その“正体”についてはいったん保留された格好といえるだろう。
しかしそこに意外な方向からの発言が届いている。
ミュージシャンでUFO研究家のウィリアム・ギャリソン氏は最近出演したテレビ番組「Nub TV」の中で、“宇宙人のミイラ”は1000年前のダミーだと信じているが、でっちあげだとは思わないとの発言を行っている。
ギャリソン氏の友人の1人にフランスの考古学者、ティエリー・ジャルミン氏がいるのだが、そのジャルミン氏は2016年に墓荒らしの人物からあの“宇宙人のミイラ”と同様のミイラを渡されたのだという。
ジャルミン氏が調査したところ、ペルーで発見されたそのミイラは100%生物学的であるものの、地球外起源のものではないという結論に達したという。
ミイラは確かに1000年以上前のものである可能性があり、その場合はおそらく南米のインカ文明を含むアンデス文明のもので、何らかの儀式目的で造られた可能性が高いとギャリソン氏は説明する。そしてミイラは動物の骨と人間の骨の混合物から作られているということだ。
ではどのような動物の遺骸が使われているのだろうか。
ギャリソン氏はミイラの頭はアルパカの頭蓋骨と「驚くべき類似性」を持っていると指摘している。
ラクダ科に属するアルパカだが、子供のアルパカの口元はあまり出っ張っておらず比較的扁平な頭部をしており、その点では“エイリアン”に見紛う形状といえるのかもしれない。
とすればこの“宇宙人のミイラ”の頭部はアルパカの頭蓋骨なのだろうか。
ミイラの中に「爬虫類の卵」がある?
“宇宙人のミイラ”は1000年前に作られた可能性も高いが、それと同じくらい最近になって巧妙に作られたものであったとしてもおかしくはないという。
ギャリソン氏はドキュメンタリーの中で「それは明らかに組み立てられたものだが、問題はそれがティエリーに渡すために2015年に組み立てられたのか、それとも1000年前に作られたのかということです」と述べている。
ちなみにCTスキャンで検査した何人かのドクターによれば、このミイラの足は骨粗しょう症であるということだ。
“宇宙人のミイラ”のCTスキャン検査では、2体のうちの1体は“妊娠”している可能性があることが報告されている。その1体の腹部には丸い塊があり、卵である可能性があるというのだ。
ギャリソン氏はミイラの中にある“卵”は「爬虫類の卵のように見える」と指摘したが、ミイラの作成者がなぜ遺体の中に卵を入れたのかについてはわからないという。もしも1000年前のアンデス文明で作られたものであったならば、ミイラの中になぜ外からは見えない卵を入れたのか大きな謎である。
ペルーを訪れた際にで実際にこの“宇宙人のミイラ”を目にしたことがあるというギャリソン氏は、これは宇宙人ではないと考えているが、多くの謎に包まれたものであることは認めている。
このミイラの“宇宙人説”はやや分が悪くなっている感もあるのだが、かといってこのミイラの正体が何なのかは謎であり、ともあれ議論は今後も続きそうである。
参考:「Daily Mail」「The Sun」ほか
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