ダークウェブのユーザーですら行けないインターネットの最深層「マリアナウェブ」とは

 魑魅魍魎が跋扈するサイバー空間がダークウェブだが、そのさらに深層にきわめて排他的な“隠れ家”があると噂されている――。「マリアナウェブ」とも呼ばれているのその“隠れ家”は本当に存在しているのだろうか。

イメージ画像 Created with DALL·E

■インターネット最深層にある「マリアナウェブ」とは?

 20年以上前にインターネットの奥深くから出現してきたダークウェブは今なおネットユーザーの胸騒ぎを引き起こす危険なサイバー空間だが、このダークウェブよりもさらに深い場所に、狡猾なサイバーハッカーでさえ到達できないネット空間があるという――。

 そもそも現在のインターネットはタマネギのように、さまざまな階層で構成されている。

 ウェブサイトやSNSなど、我々が知っているインターネットは表層ウェブ上に存在し、インターネットに接続できる人なら誰でも簡単にアクセスできる。

 そしてその下には、政府のデータベースや有料のウェブサイトなどがあるディープウェブがあり、さらに深く潜航すると、Tor(トーア)でアクセスできるダークウェブと呼ばれるセクションに到達する。ここでは、完全に暗号化された通信によってさまざまな違法行為が行われている。

 一部のネットユーザーは、インターネットの深部はさらに深く、マリアナウェブ(Mariana’s Web)と呼ばれる最深層のサイバー空間が広がっていると考えている。そこには現代文明の最も深淵な秘密の答えがあるのだと主張する者もいれば、さらに邪悪なものが隠されていると推測する者もいる。

 マリアナウェブは本当に存在しているのか? このマリアナウェブについての下記のようないくつかの噂が囁かれているようだ。

画像は「Pixabay」より

●知覚力のあるAIの本拠地
 マリアナウェブに関する噂によると、そこには知覚力のあるAI(Sentient AI)が君臨しているという。

 この理論によると、マリアナウェブは場所ではなくモノであり、我々のインターネット活動をすべて監視する超能力のある知覚力のあるAIで構成されているというのだ。ネット上でのすべての活動がAIに監視されているのだとすればかなり不気味な話だ。

●人類文明の秘密
「アトランティスはどこにあるのか」や「バチカンの文書館には何が保管されているのか」といった謎は、陰謀論者の格好の話題である。

 アレクサンドリア図書館で何が焼失したのか、チンギス・ハーンはどこに埋葬されているのか等々、マリアナウェブにはこれらの秘密がすべて保管されており、厳重に暗号化されて封印されているとの噂が流れている。

●アクセスできるのは量子コンピュータのみ
 マリアナウェブはインターネットの最深層にあるため、そこに到達するにはかなり強力なコンピュータが必要である。つまりノートパソコンやスマートフォンでは不十分だ。

 そこでマリアナウェブに侵入するには、必要な複雑なアルゴリズムを計算できる量子コンピュータが必要になる。あるRedditユーザーは、ウェブの最も暗い部分に到達するには「ポリマーファルシゴール誘導体(Polymeric Falcighol Derivation)」と呼ばれるものが必要だと主張しているのだが、それが実在する証拠はない。

 はたしてマリアナウェブは本当に存在するのか。存在するとすればそこで何が行われているのか。いずれにせよ現状の我々には知る術はない。マリアナウェブそのものが量子コンピュータが使われているAIであるとすればかなりかなり薄気味の悪い話だ。

参考:「LADbible」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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