ワープ・ドライブの制御失敗がエイリアンの存在を示す?新たな仮説が登場

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 今やSFやファンタジーなどの創作の世界では欠かすことのできないワープ技術。特にSF作品では様々な独自のワープ技術が生まれていった。

 有名なSFシリーズの『スタートレック』に登場するワープドライブにはコンセプト元となった理論が存在する。実際のワープ・ドライブの数学的モデルは、1994年に理論物理学者のミゲル・アルクビエレによって提案されたもの。アルクビエレ・ドライブは、宇宙船の前方の空間を収縮させ、後方の空間を膨張させることによって機能するものだ。

 現在、国際的な科学者チームによる新たな研究は、さらに一歩進んで「高度な地球外文明がすでにこの技術をマスターしている可能性があるだけでなく、彼らがこの技術を使っていることをわれわれが発見できる可能性さえある」ことを示唆する内容となっている。

 もしエイリアンのワープドライブが “封じ込めの失敗 “に見舞われた場合、その結果生じる崩壊が重力波を発する可能性があり、それをLIGO(レーザー干渉計重力波天文台)で拾うことができるだろう、という仮説が出てきているのだ。

 もちろん現状では、実際に動くワープドライブを実現する方法は知られていない。しかし、我々人類より高度に発達したエイリアンの文明がその方法を発見していないとは言いきれない。一方でもしその技術の開発に成功していたとしても、開発過程で何度か封じ込めに失敗している可能性もある。これらの可能性を踏まえると、本当にエイリアンのワープ技術の痕跡が検出できるかには疑問符がつく。しかし、今回の仮説を発表した研究者らは、そのわずかな可能性にかけている。

「この研究で行ったように、標準的な宇宙物理学の枠を超えることは、方法を適応させ、その限界まで押し上げるという、実にチャレンジングなことでした。この知識と経験は、今後、宇宙物理学的応用において、より困難な領域を研究する際に、必ず役に立つでしょう」と、この研究の筆頭著者であるロンドン大学クイーン・メアリー校のケイティ・クローは語っている。

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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